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【実例付き】15坪の土地に家を建てるにはどんな間取りがいい?

【実例付き】15坪の土地に家を建てるにはどんな間取りがいい?

住宅金融支援機構が実施した「2023年度フラット35利用者調査」によると、全国平均の注文住宅の面積は36.2坪です。15坪はこの平均の半分以下となり、狭小地ともいえます。そのため、「15坪では自分の希望をかなえられないのでは?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、工夫次第で、狭小住宅でも理想の間取りを実現することは可能です。

今回は、シグマ建設の小野猛さん、伊藤朋実さん、そして充総合計画一級建築士事務所の杉浦充さんにご協力いただき、15坪の土地に最適な間取りプランやアイデアを詳しく紹介します。

15坪の土地にはどんな家が建てられる? 狭小の土地選びのポイントは?

坪数の表示に慣れていないと、15坪といってもイメージが湧かないかもしれません。
1坪は約3.3m2の広さなので、15坪は、m2数に変換すると49.5m2の広さになります。また、1坪は畳の広さで換算すると約2.04畳にあたるため、15坪は、畳数で表すと約30畳の広さになります。

既存の敷地と比較すると、スーパーなどの標準的な駐車スペースが幅2.5m×長さ5.0mの12.5m2の広さなのでそのスペースがほぼ4つ分と考えると、イメージが湧くかもしれませんね。

駐車スペースのイメージ

一般的な駐車スペースは幅2.5m×長さ5.0mの12.5m2(画像/PIXTA)

この広さの敷地に家を建てるわけですが、建物を敷地面積いっぱいに建てられるわけではありません。建てる地域や場所によって「建蔽率」や「容積率」が定められており、土地の広さに対して建てられる建物の規模が制約されます。取得する土地の建蔽率や容積率はしっかりと頭に入れておきましょう。

建蔽率が50%と80%の土地を比較してみよう

建蔽率が50%の土地と80%の土地の場合、建物面積はどのように異なるのか具体的に見てみましょう。

建ぺい率の比較

例えば、建蔽率が50%の土地と80%の土地とでは、建てられる面積に大きな差が出る(図/SUUMO編集部作成)

参考記事→
「建蔽率(建ぺい率)」「容積率」とは? 知っておきたい建物の規制

どんな家が建てられる?

15坪の敷地を最大限活用して建物を建てると想定すると、だいたい2〜3LDKの3階建ての家がスタンダードなモデルケースとなります。一般的には3人家族までがフィットする間取りですが、子ども部屋をシェアしたり、リビングに学習スペースを設け、子ども部屋をコンパクトにした分、共有スペースを増やしたりしてスペースを工夫すれば、4人家族で住まうことも可能です。

夫妻や1人暮らし、シニア世代なら平屋という選択も

夫妻や1人暮らし、シニア世代と家族構成が1〜2人程度で15坪の家に住む際には、平屋にすることもできます。平屋のメリットとして挙げられるのが、階段による昇り降りがないことです。

高齢になると、階段を使っての移動が難しくなります。若い世代でも、掃除する際に1階と2階に分かれているのを大変に感じる人もいるでしょう。平屋は移動距離が少なくなり、バリアフリーでもあるというメリットがあります。

15坪の土地に新築の家を建てる際の費用相場

15坪の土地に新築の家を建てる際の費用は、実際にどれくらいかかるのでしょうか。概算を出すための計算式として、「住宅面積×坪単価(1坪あたりの建築費)」を活用します。住宅面積は「2023年度フラット35利用者調査」を参考にしており、坪数は1坪=3.3m2で計算しています。
※坪単価の正確な値は3.30579m2ですが、本記事では簡便に3.3m2として計算しています。

注文住宅の場合、2023年度の住宅面積の全国平均は119.5m2でした。これを坪数に換算すると、約36.2坪となります。全国平均の建設費は3861万1000円で、坪単価は約106万6600円になります。

この坪単価を基に、15坪の土地に注文住宅を建設した場合、106万6600円×15坪=1599万9000円となります。つまり、15坪の土地に家を建てる場合、1500万円以上が目安となることが分かります。

土地と家の費用バランスに注意しよう

土地を所有していない場合、土地と家の両方を購入する必要があります。この際、土地と家それぞれの費用バランスに注意することが重要です。例えば、土地の購入に予算を多く割いてしまうと、その分、家を建てるための費用が減少し、快適な住環境を確保できなくなる可能性があります。

土地付き注文住宅の費用相場は、「2023年度フラット35利用者調査」のデータを基に試算することができます。このデータによると、2023年度の敷地面積の全国平均は208.1m2(約63.1坪)です。土地取得にかかった費用の全国平均は1497万6000円で、1坪あたりの価格は約23万7337円となっています。

例えば、15坪の土地を購入する場合、23万7337円×15坪で、土地取得費用は約356万円となります。この金額が土地取得費の相場です。

ただし、土地取得費用は地域によって大きく異なります。例えば、首都圏では土地取得費用が2277万3000円に対し、その他の地域では915万3000円となっており、地域によって2倍以上の差が見られます。以下は、全国平均を含む地域別の坪単価平均と、15坪あたりの費用相場です。

地域 15坪あたりの土地取得費の相場
全国平均 約356万55円
首都圏 約702万8700円
近畿圏 約563万1225円
東海圏 約296万2710円
その他地域 約179万4705円

建物と合わせて土地を購入する際には、公示価格や基準地価などの指標も参考にしましょう。ただし、公示価格や基準地価は、実際の取引価格(実勢価格)とは大きく異なる場合があるため注意が必要です。実勢価格を把握するには、不動産情報サイトの相場ページを活用するのも有効です。例えば、SUUMOの土地相場ページでは、地域ごとの土地価格相場を確認できます。

建設会社や不動産会社と相談しながら、予算に応じた土地と家の費用バランスを考慮し、理想の住まいを実現するために、何を優先すべきかをしっかりと見極めることが大切です。

SUUMOの土地相場ページはこちら→
【SUUMO】全国の土地価格相場情報を調べる

15坪の土地に狭小住宅を建てるメリット

15坪の土地は一般的に狭小地に分類されますが、そこに家を建てることでさまざまなメリットがあります。狭小住宅にはどのような利点があるのか、詳しく解説していきます。

土地代や建築コストを抑えられる

15坪の土地に狭小住宅を建てる最大のメリットのひとつは、土地代や建築コストを抑えられる点です。住宅を建てる際、最初の大きな費用となるのが土地の購入ですが、立地の良い場所を選ぶと、予算をオーバーしてしまうことも珍しくありません。予算が大幅に超過してしまうと、家づくりにおいて妥協しなければならない部分が増えてしまうこともあります。しかし、狭小地であれば、都市部であってもコストを抑えやすくなります。

さらに、土地が小さい分、必要な建材も少なくて済むため、建築コストも通常より抑えられることがあります。人気のエリアで家を建てたいと考えている方には、15坪程度の狭小地を選ぶのもひとつの方法です。

光熱費が抑えられる

狭小住宅は、家の面積が小さい分、冷暖房の効率が良くなります。エアコンなどの冷暖房設備は部屋が目標温度に達するまでに多くの電力を消費しますが、狭小住宅では部屋の面積が狭いため、目標温度に素早く達しやすくなります。その結果、電気の使用量が少なくなり、光熱費を抑えることができるのです。

また、冷暖房設備だけでなく照明器具についても、広い家ではひとつの部屋に複数の照明器具を設置しなければなりませんが、狭小住宅ではその数を減らすことができ、全体の消費電力を抑えやすくなります。近年、電気代が高騰しているため、光熱費を抑えられる点は狭小住宅の大きなメリットといえるでしょう。

必要な家具・家電が少なくて済む

15坪程度の狭小住宅では、部屋の面積が限られているため、家具や家電を置くスペースも少なくなります。人によっては、これがデメリットに感じるかもしれません。しかし、家具や家電を厳選することで無駄を省き、本当に必要なものだけを残すことができます。これにより、生活感を抑えたスタイリッシュな空間をつくることも可能です。

さらに、必要な家具や家電が少なければ、その分購入費用も抑えることができます。厳選した分、機能性の高い最新家電や、おしゃれなインテリアを取り入れる余裕が生まれるでしょう。

コンパクトで掃除がしやすい

広い家では掃除にかなりの時間がかかりますが、狭小住宅ならコンパクトで掃除がしやすくなります。掃除にかける時間が短縮され、他のことに費やせる時間が増えます。物を置く場所が限られているため、必要以上に物を持たなくなり、掃除や整理整頓がより楽になります。

15坪の土地に狭小住宅を建てるデメリット

15坪の土地に狭小住宅を建てることには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。どのようなデメリットがあるのか、事前に把握しておくことが大切です。

家族向けにはやや狭い

15坪の狭小地に家を建てると、どうしても敷地面積が限られてしまいます。1人~3人の家族なら敷地面積が狭くても快適に過ごせることがありますが、家族が4人以上になると、どうしても狭さを感じるかもしれません。

また、敷地面積が狭いことから、部屋の数も少なくなるのがデメリットです。例えば、将来的に子どもが増えることを考えて、子ども部屋をいくつ用意すべきか迷うこともありますが、狭小住宅では面積に限りがあるため、最初から部屋の数が限られています。家族が多ければ、どうしても部屋数が必要になるため、狭さを感じることがあるでしょう。

間取りの自由度が低い

狭小住宅は敷地面積が限られているため、間取りの自由度も低くなります。限られたスペースにリビング、ダイニング、キッチン、浴室、トイレといった水回りや寝室などを配置する必要があり、それぞれの部屋が狭くなったり、生活動線や家事動線が不便になることも考えられます。

さらに、狭い土地に家だけでなく駐車場も設けようとすると、1階の一部をビルトインガレージにするケースが多く見られますが、駐車スペースを確保すると間取りがさらに制限されてしまいます。このように、スペースに余裕がないため、間取りの自由度が低くなる点には注意が必要です。

収納スペースが少ない

狭小住宅では敷地面積が限られているため、収納スペースも狭くなってしまう点がデメリットです。ロフトや屋根裏部屋を収納スペースとして活用することも可能ですが、子どもの成長に伴い物が増えていくため、次第に収納スペースが不足することが考えられます。

また、収納スペースが不足すると、別途収納棚を用意したり、レンタルスペースを借りたりする必要が出てくることもあります。その結果、初期の建築コストを抑えても、ランニングコストがかかってしまうこともあるため、収納スペースの確保は慎重に考慮しておく必要があります。

プライバシーの確保が難しい

狭小地では、隣家との距離が近くなることが多く、生活音が筒抜けになりやすいです。さらに、窓を開けるとすぐ隣の家の窓が見え、「家の中が見られてしまうかもしれない」と思い、窓を閉めっぱなしにしてしまうこともあります。このような理由から、狭小住宅を建設する際は、隣家との距離やプライバシーの確保に十分配慮することが求められます。

15坪の土地におしゃれな家をつくるには?

それでは15坪の土地におしゃれな家を建てるための工夫をプロに聞いてみましょう。「空間を大きく使い、限定されたスペースを多目的に活用することが大切」だというのが、専門家からのアドバイスです。

壁を減らす

「15坪程度の狭小地に家を建てるなら、空間の節約のために壁を少なくしたいですね。思い切ってワンフロア、ワンルームにするのも狭い空間でおしゃれな家をつくる方法のひとつです。例えば、書斎やお子さんの勉強部屋は独立した部屋にせずに、リビングの一角に仕切りを設けて活用します。またお子さんの部屋も兄弟で分けずにひとつの部屋をシェアする方法もありますね。最低限のプライベートスペースを仕切って、あとは共有するというのが最近、人気の傾向です」(小野さん)

「いかにスペースを有効活用するかという点においては、廊下にスペースを割かないこともポイントです。そのために私は家の中心部に階段を持ってくることが多いですね。そうすれば廊下をつくる必要がなく、空間の節約になります。また建て込んでいることが多い狭小住宅では採光も大切。吹抜けや天窓を使うと明るい家になります」(杉浦さん)

リビング階段のイメージ

リビングなどに階段を設置することで、廊下や壁をつくらず、空間を有効活用する(画像/PIXTA )

収納は家族で共有

「狭いスペースでの収納場所を確保する方法として、ファミリークローゼットをご提案することもあります。家族でひとつの大きなクローゼットをつくることによって、スペースをフレキシブルに使えますし、収納場所がひとつになることで家事動線もよくなります」(伊藤さん)

ハンガーに掛けられた衣服

家族全員分の収納を1カ所にまとめることで、空間を有効活用できる(画像/PIXTA)

ファミリークローゼットについてもっと詳しく→
ファミリークローゼットのメリット・デメリットと、取り入れる際のポイントを紹介!

空間を縦にも有効活用

「敷地が狭い場合は、縦に空間を使うことを考えましょう。吹抜けをつくることもひとつの方法です。狭い部屋でも天井を高くすることで空間に抜けができて、広々とした印象になります。規制によって建物の高さが出せない土地は、1階を半地下に下げて天井高を確保する方法もあります」(杉浦さん)

ロフトから見た空間のイメージ

吹抜けとともにロフトを設ければ、活用できる空間が増えるだけでなく、採光を確保しやすくなる(画像/PIXTA)

その他15坪の土地で家を建てる際のアイデアを編集部が紹介

その他にも、15坪の土地で家を建てる際にさまざまなアイデアがあります。15坪の土地はそれほど広くないので、収納スペースの確保が難しくなるでしょう。ここでは、主にスペースを確保するための工夫を解説します。

ロフトをつくる

15坪の土地で家を建てるアイデアとして挙げられるのが、ロフトをつくること。ロフトは小屋裏や天井裏に設けられた収納スペースを指します。シーズンオフの衣服や使用頻度の低い家電を収納するのに便利です。

建築基準法の規定により、ロフトは高さ1.4m以下および床面積をロフト下の2分の1未満にしなければなりません。そこまで広いスペースを確保できるわけではないものの、子どもの遊び場や寝室の代わりなどとさまざまな活用方法があります。

他にもロフトをつくるメリットとして、部屋に開放感が生まれる点も挙げられます。天井が高くなり視線も上に抜けるので、のびのびとした気持ちでくつろげるでしょう。部屋もおしゃれに見えるため、内観にこだわりたい人にもオススメです。

駐車スペースとしてビルトインガレージをつくる

15坪の土地に家を建てる際には、駐車スペースとしてビルトインガレージを設ける方法もあります。ビルトインガレージは住宅の1階部分を車庫代わりに活用し、シャッターやドアによって車を格納できるのがポイント。車を雨や雪から守るほか、盗難のリスクを抑えられます。

またビルトインガレージにアウトドア関連グッズや工具を少し置ける棚を設置し、収納スペースをつくるのもよいでしょう。

加えてビルトインガレージは建物の内部に設けられるので、雨が降ったときも荷物を濡らさずに部屋に運べます。高齢者や車いすの利用者も移動がしやすくなり、バリアフリーの役割も担います。

15坪の土地にオススメの間取りは?

15坪の規模で満足のいく暮らしをするには、間取りを上手く工夫する必要があります。床の高さを変えてみたり、天井に着目したりするだけでも魅力的な家をつくれます。特にオススメの間取りを紹介するので、設計士と相談するときの参考にしてください。

スキップフロアを利用し、部屋を仕切らず用途を分けた間取り

「約13.5坪の敷地に計画した、3階建て3LDKの住宅。夫妻と子ども1人、そしてその親御さんの、4人住まいです。スキップフロアにして、高低差で部屋を区切るのが、狭小住宅を目一杯使いながらもスペースを多目的に有効活用できるポイント。各部屋の収納は小さめですが、その分1階に共用できるウォークインクローゼットを設けています。また周囲を3階建ての建物に囲まれており、採光に工夫が必要ですが、2階から3階までの吹抜けをつくったり、階段をスケルトンにして光を通したりして、明るい家にしています」(杉浦さん)

スキップフロアのある戸建ての間取り

スキップフロアにして部屋を区切る間取り(間取図/充総合計画一級建築士事務所)

パーテーションの役割もあるスケルトン階段

スケルトンの階段が部屋を区切るパーテーションの役割もはたすことで、部屋を区切る壁のスペースを節約できる(写真提供/充総合計画一級建築士事務所)

家の中心に吹抜けをつくった間取り

「17.6坪の敷地に4人家族と親御さん1人の、2世帯が住む4LDKの家です。この間取りで特徴的なのは家の中心部に設けられた天窓。天窓から光が入る部分の床をグレーチング(格子状のスケルトンの床)にして、天窓の明かりが2階のリビングまで届くようにしました。内部はコンクリート打ち放しの空間ですが、外断熱仕様によって2020年基準以上の高断熱環境を満たしています」(杉浦さん)

4階建ての家の間取り図

建て込んだ立地にある家だが、道に面した東側と天窓から採光して、明るい家に。どちらも周囲の環境が変わっても光が遮られる可能性が少ない(間取図/充総合計画一級建築士事務所)

天窓のある空間

天窓からの採光はグレーチング(格子状)の床を通って階下まで届いている(写真提供/充総合計画一級建築士事務所)

狭小でも完全分離二世帯を実現した家

「都市部の約9.6坪の敷地にある、スキップフロアをもつ二世帯住宅です。3LDKに夫妻と親御さん1人の3人が住んでいます。建て込んだ場所の狭小住宅でも、完全分離型の二世帯住宅を実現した好例です。ポイントは敷地を目一杯使うために、廊下や壁などの要素を徹底的に排したり、壁をつくらずにスキップフロアで部屋を区切ったり、建物と道路や隣家との境界線までの距離を利用したポーチをつくり、玄関部分の廊下を省いたりと、省スペースの工夫が満載です」(杉浦さん)

半地下のある戸建ての間取り

1階の一部を半地下にして2階のダイニングキッチンの天井高を確保することで、ゆとりを持たせた(間取図/充総合計画一級建築士事務所)

玄関までにポーチを設けた外観

道路から家までは最低でも50㎝は空けなければいけないという法律がある。そのスペースを有効活用し、道路から玄関までポーチを設けることで、玄関や廊下をつくらなくても、道路から居室が丸見えになることを防げる(写真提供/充総合計画一級建築士事務所)

15坪にどんな家を建てた? 先輩たちの実例紹介

理想の暮らしを手に入れるには、実際に同じ規模で家を建てたケースを見ておくことも大切です。ここでは、2つのケースについて紹介します。今後つくる予定の家にも、何か参考になりそうな工夫がないかを見つけてみましょう。

【case1】娘と自分が本当に欲しい機能をギュッと詰め込んだ、夢をかなえる家

長女と2人暮らしのBさんは、以前はアパートに住んでいました。きっかけは「上階の足音が気になって。これからのことを考えて、そろそろ住まいを資産にしていこうと考えました」とのこと。

マイホームを建てるにあたって「音楽室を持つこと」と「猫を飼うこと」という夢を実現したかったといいます。Bさんは金管楽器、長女は弦楽器を演奏するため、防音性の高い部屋は必須でした。また、小さいころからずっと猫を飼いたかったBさんにとって、マイホーム購入は夢をかなえる絶好のチャンスだったのです。

とはいえ資金的には不安があり、「首都圏で注文住宅を建てるなんてまず無理。不動産会社に行ってもきっと相手にしてもらえないだろう。結局のところ、中古&リフォームしかないかな、と思っていました」とBさん。しかし実際は娘さんの学区を変えずに通える場所に13坪の家を新築で建てることができました。

Bさんが建てた注文住宅の間取り

2階建の1SLDK。天井階はロフトと吹抜けをつくって、リビングへの採光を得ることと居住スペースを増やすことを両立

狭小地でも開放感のあるリビング/注文住宅実例

建て込んだ立地で、隣家が迫っている環境だが、天窓や中庭風のバルコニーをつくることで採光を確保している(撮影/Bさんご本人)

この実例をもっと詳しく→
音楽、猫、本、色……好きなものを13坪にぎゅっと詰めこんだ家

【case2】床下収納と広い土間を設けた趣味のための家

15坪の土地に家を建てた石橋さんは夫妻の2人暮らし。多趣味な石橋さんは、趣味の時間を捻出するために、職場に近い場所に住むことを条件にしていました。同じ予算でマンションを購入するよりも、自分好みにカスタムした注文住宅に魅力を感じた石橋さん。特にこだわったのは、趣味のアイテムを置くスペースがあること。そこで広い土間と床下収納のある家を建てました。

土間を活用した狭小住宅

土間を活用した狭小住宅

趣味のロードバイクを置くための広い土間があり、少し高めにつくった1階の床下に収納スペースを設けた

土間を活用した狭小住宅

土間を活用した狭小住宅

玄関の土間(上)と床下収納(下)。1階の居室の位置を少し上げ、その床下に充実した収納をつくりだした。床下収納の上部は寝室(撮影/石橋さんご本人)

この実例をもっと詳しく→
趣味が捗るでっかい土間の家【趣味と家】

【case3】1階にインナーガレージを設けた3階建ての家

大阪市内への住み替えを検討していたTさん夫妻は、空き家のまま放置されていた祖父母の家を建て替えることにしました。その土地は住宅密集地にあり、面積は約13坪という狭小地だったため、希望通りの家が建てられるか不安になり、スーモカウンターに相談することに。スーモカウンターでは、狭小地に強い会社を紹介してもらい、さらにインナーガレージを設けたいことや、来年の新学期までに完成させたいという希望、予算が2500万円程度であることなどを伝えると、4社を紹介され、その中の1社に依頼することが決まりました。お断りの連絡もスーモカウンターが代わりに行ってくれたため、Tさん夫妻は安心して進めることができました。

家づくりでは、当初の希望通りインナーガレージを設けることができ、さらに狭小3階建てにすることで、間取りを極力シンプルにして広々とした住空間を実現することができました。

インナーガレージを設けた3階建ての家

3階建ての3LDK。約13坪の狭小地でも快適な住空間を実現

インナーガレージを設けた3階建ての家

趣味のバイクを手入れできるインナーガレージを設置。主寝室からの出入りが可能(写真/河原大輔)

この実例をもっと詳しく→
祖父母が住んでいた築70年の空き家を取り壊し3階建てに建て替え

【case4】間取りやインテリアをシンプルにしつつ、駐車スペースも設けた家

転職後、10年間で頭金をため、35歳までに家を建てるという目標を立てたMさん。家づくりの資金計画を進めるため、ショッピングセンター内にあるスーモカウンターを訪れ、相談することにしました。そこで家づくりの流れや具体的な資金計画を学び、毎月の返済額についてもアドバイスをもらいました。

Mさんは、職場に自転車で通勤できるエリアでの家づくりを考えていました。スーモカウンターに依頼すると、4社を紹介され、比較検討を重ねました。

土地面積は約13坪とそれほど広くなかったため、最初は3階建ての提案もありましたが、将来的に階段の上り下りが大変になることを考慮し、2階建てに変更しました。さらに、間取りやインテリアはシンプルにすることで、将来ライフスタイルが変化しても柔軟に対応できるように配慮しました。

駐車スペースも設けた家

シューズインクローゼット、パントリーなど、狭小地でありながら十分な収納も完備

駐車スペースも設けた家

家の前には駐車スペースも設置。スーモカウンターへの相談で「35歳までに家を建てる」という目標を実現した(写真/河原大輔)

この実例をもっと詳しく→
「35歳までに」の宣言を有言実行!楽しんで建てた自分だけの家

スーモカウンターに相談してみよう

これまで見てきたように、15坪の土地に家を建てる際には、家族にとって必要な機能を優先させ、採光や階段の位置などを検討することが間取りの工夫のポイントになりそうです。

注文住宅の新築・建て替えをサポートしているスーモカウンターでは、家づくりの不安を解決できる無料講座や、アドバイザーに悩みを相談できる無料の個別相談などを実施しています。個別相談では予算や希望条件の整理、建築会社の紹介など、注文住宅を建てる際のあらゆる不安について、知識と経験のある専任アドバイザーに無料で何度でも相談できます。

15坪の土地にどんな家を建てるか迷っている人は、スーモカウンターを活用して、家づくりの第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

取材協力/シグマ建設
取材協力/充総合計画一級建築士事務所 杉浦充さん
取材・執筆/蜂谷智子(りんかく)、SUUMO編集部

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