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テレビやパソコンの視聴環境が最優先
南側に日差しを遮る建物もなく、明るく広い恵まれた敷地に建つKさんの事務所兼住宅。しかし意外にも、リビングの南には縦長の小さな窓がいくつかあるだけ。
「建築会社から提案されたプランにはどれも、南側にワイドな窓がありました。でも、『そんなに日差しが欲しいか』改めて考えてみると、妻も、同居する長女夫婦も『むしろ要らない』という答えだったんです」とKさん。
『全員がインドア派』というK家にとっては、日当たりよりも、テレビやパソコンの視聴環境が大切だったそう。「光が入ったほうがいいことが何も思い当たらなくて。光が反射すると画面が見えにくくなるし、南側全面を壁にしたかったくらい。建築基準法上必要だと言われたので最小限の窓はつけましたが、もしかしたらあまり一般的ではないのかもしれませんね」と笑うKさん。
『自分たちにとって何が快適か』にこだわった家づくりのお話を伺いました。
事務所兼住宅を建ててくれる会社が見つからず、スーモカウンターへ相談に
Kさんがマイホームを建てることにしたのは、事務所ビルの建て替えがきっかけ。移転を余儀なくされ、妻の父が持っていた土地に事務所を建てることになりました。
「事務所近くの分譲マンションに住んでいたので、『自宅と職場は近いほうがやっぱり便利。いっそのこと住宅も併設しよう』という話になったんです。でも、マイホームを建てるなんて全く考えていなかったので、『どうすれば家が建つか』がわからなくて。
とりあえず目に留まった住宅会社を訪れてみたものの、事務所兼住宅は取り扱っていなかったり、扱っていても予算が高すぎたり。ネットで調べていると、CMで存在を知っていたスーモカウンターが近くにあることがわかり、予約を入れて訪問。
そこで、マイホームを建てる手順と、条件に合う会社を3社教えてもらいました。実は当初は、妻の実家で付き合いがあった工務店に頼むことも考えてはみたのですが、知り合いだからこそ、何かの行き違いでトラブルになっても困ります。スーモカウンターの紹介だと、条件が合わなければ、アドバイザーに伝えるだけで簡単に断れるから安心。そういうビジネスライクなところもいいなと思いました」
間取りの絶対条件は「夫婦それぞれに仕事部屋兼用の個室」と「リビングの床面積を広く」
思いがけずマイホームを建てることになったKさん。『こんな家を建てたい』という希望が特になかったので、最も坪単価が安かった1社を選択。当時住んでいた分譲マンションの間取りに、自分たちのこだわりをプラスマイナスしていく形でプランニングを始めました。
「LDKは広さを優先したいから、対面式ではなく壁付け式キッチンに。南側の窓は最小限にして光を抑え、朝が苦手な長女の部屋には東向きの窓を用意。玄関にはゆとりを求めなかったので、必要最低限の広さに。家族全員がシャワー派なので、浴室は無くすことも考えましたが、震災などの非常時用に残すことに。一方、一日に何度も使うトイレは快適性を重視し、幅を標準サイズの90cmから110cmに広げてもらいました」
そして、何より外せない条件は、仕事も趣味もパソコン関係の夫婦それぞれに、仕事部屋兼用の個室をつくることでした。
コンセントの数と高さ、LANケーブルの配線など、各種配線にこだわって
パソコンサポートの仕事をする中で、LAN環境の不備が原因のトラブルに度々出合っていたKさん。自宅を建てる際には、間取り以上にLAN環境の整備にこだわりました。
各部屋に有線LANを用意し、壁の中に納める配線には、高速信号転送のための規格であるカテゴリー5e以上のケーブルを使うなど、プロならではの細かい配慮を行いました。
さらに、大型モニターなどの機器類を壁面に直付けできるよう、すべての壁に下地材を足して補強。コンセントは当初の倍の数を、使いやすい高さに設置しました。
「浴室のスピーカーは、Bluetooth対応のものが多かったのですが、無線だと将来的に仕様が変わって使えなくなる可能性も考えられます。そこはあえて有線にしました」間取りや設備以上に、LAN環境の充実にこだわり、自分たちが求める何よりの快適さを手に入れました。
取材・文:伊東美佳 写真:河原大輔
- DATA
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土地面積 384m2 延床面積 155m2 建築費 2500万~3000万円以内 間取り 3LDK 世帯構成 夫(40代)妻(40代)長女(23歳)長女夫(29歳)
- スーモカウンターで受けたサービス
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