二世帯を分けて、オフィス兼安らぎの場をつくる
築40年になる夫の実家に同居していたSさん夫妻。いずれは二世帯住宅にしようと、住宅展示場の見学を始めていたが、建て替えをハッキリ決意したのは、2017年秋の台風だったという。「2階の床が濡れていたのを見て、雨漏りしていると気がつきました。今から耐震補強にお金をかけるのはもったいないし、リフォーム代もかかるはず。そう考えると、まっさらから家づくりをした方がいいなと思っていました」と夫。
夫妻は青果の卸業を営み、パソコンなどの事務作業を自宅で行っていた。家で過ごす時間が特に長い妻は「やはり、二世帯を分けて欲しいと思っていました」と話す。
「以前は5DKの二階建てに同居していました。キッチンやお風呂が1つしかなかったので、自由に使うというわけにはいきませんでした。また、両親も商売をしているので、お互いの声が聞こえると集中しづらい面もありました」と妻。
建て替えを機に、パソコンなどのオフィス機器や、保存の必要がある書類などを整理して、仕事場を整えたいという気持ちもあった。




自作の間取りをブラッシュアップしてくれる建築会社を探す
家づくりに関して、間取りのイメージやインテリアなどの世界観があり、「趣味も似ていた」というSさん夫妻。
夫は「二世帯住宅にすると、どうしても一世帯分が窮屈になりやすいと思います。夫婦と愛犬の暮らしなので、仕事の場と寝室さえあれば、不必要な間仕切りは必要ない。できるだけオープンに暮らしたいと考えていました。そのためには、デッドスペースを排除した、真四角な間取りがいいのではと思いました」と話す。
初めに名古屋市内の住宅展示場を訪ね、6社ほどのモデルハウスを見学。そのほか、地元の建築会社も5社ほど回った。「そのうち1社は知人の紹介でもあり、何回か打ち合わせをしたのですが、納得いく間取りのプランが出てこなかったんです」と夫。
夫はパソコンで間取りを自作し、「これをベースに、プロの手でもっといいものにしてもらえないか」と考えていたという。
その後も仕事の空き時間などを利用し、市外の住宅展示場や建築会社のモデルハウスを積極的に見学した。
「いろいろ見て調べるうちに、耐震性の面で、資材の強度がわかりやすく、構造計算式が明確な、重量鉄骨か軽量鉄骨を使った家がいいと思うようになりました。ただ、長い鉄骨柱を使う重量鉄骨造は、3階建てや4階建てに用いられることが多いようで、2階建てではコストパフォーマンスが悪いように感じました。かといって3階建てにしたいわけではないし…。そこで、プロの意見を取り入れようと思い、建築会社を絞り始めました」
Sさん夫妻は、月々の返済額から逆算して、建築費用の目安を3000万〜4000万円だと考えていた。予算と条件に合う会社を求めて、半年ほどの間、自分たちで建築会社探しを続けた。
紹介された3社の中には、検討対象でなかった会社も
スーモカウンターを訪ねようと思った理由を、夫はこう語る。「家づくりの情報収集をしていたため、自分ではある程度、建築会社や施工法などの知識が身についたと感じていました。それでも、まだ知らない良い建築会社があるかもしれない。一度、業界に詳しい第三者の意見も聞いてみようという気持ちでした」
スーモカウンターでは、アドバイザーに「予算内で、実家を二世帯住宅に建て替えたいこと、無駄を省いたシンプルな真四角の家にしたいこと、それらの要望を汲み取ってくれて、軽量鉄骨または重量鉄骨を得意とする建築会社を紹介してほしい」と依頼した。
また、「それまで訪問した建築会社に概算で出してもらった見積金額が適正かどうかを見てほしい」という気持ちもあった。
「自作の間取りをスーモカウンターに持ち込み、アドバイザーさんに見てもらいました。あらゆる工法について自分で調べていたこともあり、『よく勉強されていますね』と驚かれました」と笑う夫。
紹介されたのは3社。「中には、名前は知っているけれど、検討の対象にしていなかった建築会社がありました。その会社が鉄骨構造に強いとは知らなかったんです。やはり、建築会社によって得意分野が違うんだなと感じました」と夫妻は話す。
最終的に、大手建築会社と、これまで検討の対象にしていなかった建築会社の2社で迷ったというSさん夫妻。どちらもスーモカウンターからの紹介で、鉄骨構造を得意とする建築会社だった。
「間取りプランはどちらも良く、こちらの意図を汲んでくれたと感じました。ただ、これまで検討の対象にしていなかった建築会社のほうが、設計の自由度が高かったことが決め手になりました。外壁のデザインにしても、『この中から選んで』というリストがなく、いろいろな建材会社から取り寄せることができたんです」と夫。
「営業担当の方の誠意が感じられ、レスポンスが早かったのも好印象でした」と妻も続ける。
完成したのは、希望通り1階も2階も1LDKずつの、シンプルな真四角の家。玄関は2つあり、内階段になった上下分離型の二世帯住宅だ。
自由度の高さを活かして、壁紙や床材、天井にこだわり、夫妻の世界観が表現されたシックな空間になっている。
「気に入っているキッチンや洗面台、浴室は同じメーカーでそろえました。建築会社の方からの提案でいいなと思い、一緒にショールームに行って選んでもらいました」と妻。ホテルのような洗面所の一角は、特にデザインが好みだという。
LDK内にある仕事場は、デスクやパソコン、ファクシミリなどを配置して、書類などはワイヤーラックに整頓した。
「仕事に集中できる空間になりました」と夫妻はにこやかに話す。
また、収納不足を補うため、小屋裏収納のほか、敷地内にトレーラーハウスを設置した。外観とよく合うデザインで、Sさん邸の個性的な家づくりに一役買っている。
二世帯が分かれたことで、両親とほど良い距離感に
家づくりに関しては、両親からも「おまかせで」と信頼されていたというSさん夫妻。1階にある親世帯の間取りは、子世帯と共にシンプルな真四角。「親世帯のみ段差のないバリアフリーになっていて、外の傾斜からリビングへ直接入れるようになっています」と夫。
玄関が2つの二世帯住宅なので、親世帯とは顔を合わせない日もあるが、気配は伝わるといい、その距離感が心地いいと話す。
「二世帯が分かれたので、やはり気が楽になりましたね。以前は、気づいたら背後に誰かいてビックリしたことも。キッチンやお風呂などを使う時間帯が両親と重ならないように気を使わなくていいのが、とてもありがたいです」と、ホッとした様子の妻。
夫も、「妻の笑顔が増えたことがうれしいですね」と話す。
スーモカウンターについては、「建築会社の知識を身につけてから訪ねたと思っていましたが、よく知らなかった建築会社を紹介してもらえて、助かりました。結果的に、その出会いでこの家をつくることができましたから」と話す。
二人三脚で稼業に取り組み、休日はキャンプやドライブ、愛犬と遊ぶなど、趣味も充実させているSさん夫妻。今後も、プライベート感が高い理想の家で、趣味に仕事にますます打ち込むことができそうだ。
取材・文/倉畑桐子 写真/本美安浩
- DATA
-
土地面積 165㎡ 延床面積 132㎡ 建築費 4000万円台 間取り 2LLDDKK 世帯構成 夫(45歳)、妻(35歳)、夫の父(75歳)、夫の母(72歳)
- スーモカウンターで受けたサービス
-
カウンター店舗 スーモカウンター名古屋伏見店 紹介された建築会社数 3社 受けたサービス 個別相談