納得できる断熱性と間取りをかなえられる依頼先を選択
家を買うならマンションでも戸建てでもどちらでもいいと思っていたKさん。しかし、子どもが生まれて、家の中で自由に遊ばせるなら、戸建てのほうがご近所に音の気兼ねをしなくてすむと考えるように。2階に3部屋があって、リビングが広く、家事動線も工夫した間取りにしたいから注文住宅を建てようと決意したそう。
「納得できる断熱性能の家を建ててもらえることも希望のひとつでした。でも、北海道では高気密高断熱の家が得意な会社はたくさんあるうえに、断熱方法もさまざま。単純に比較ができないし、モデルハウスで性能を数値で示してもらってもなんだかピンとこなくて」
そこで、インターネットでどんな会社があるかを調べているときに知ったスーモカウンターへ個別相談に行ってみることに。予算と断熱性に力を入れている会社を知りたいと伝えると、アドバイザーが4社をリストアップ。そのうち2社との面談をセッティングしてもらった。
「たくさんの会社の中から予算や好みに合う会社をその場でしぼりこんでもらえて助かりました」
Kさんが、依頼先として選んだのは土地探しから相談にのってもらえる会社。
「自社で所有している土地だけでなく、私たちが自分で探した土地についてもメリットやデメリットを一緒に考えてくれるなど、とても親身になってくれました。床暖房をつけたい、窓はできるだけ多く、家事動線は効率的にしたいなど、家への希望があったので、一緒に楽しく家づくりができそうな、その会社に建築を依頼することにしたんです」
家事の効率を考えて水まわりは一直線に配置
元気に走り回る子どもを育てながらの家事は、できるだけ効率的にすませたい。Kさんが建築会社に伝 えた希望のひとつが、キッチンから全体が見渡せる間取り。
「ダイニングからキッチン、洗面室、浴室は一直線に配置しました。料理をしながら洗濯・乾燥をしたら、タオルなどはそのまま洗面室の棚に収納。2階の寝室にある布団は、2階の階段ホールで干せるようにするなど、家事をするときに無駄な移動がなくて効率的です」
使い勝手のいい収納は、友達からのアドバイスも参考に
収納スペースは収納量だけでなく、取り出しやすさや片付けやすさを考え、しまうモノに合わせた工夫も。Kさんが希望した食品庫は、外気を利用した保冷機能がある。
「家の中があたたかいと買い置きの食品が傷みやすくなります。特に床暖房をLDK全体に設置したので、キッチンの食品庫が心配。そこで、冬の冷たい外気を取り入れて食品を低温で保存できる保冷庫にしてもらいました。扉は断熱性と気密性の高いタイプなので、部屋の中に外気が入ることはありません。水やフルーツ、買い置きのお米などを保存しています」
ほかに、収納については、Kさんよりも先に家を建てた友人たちの体験談が参考になった。
「靴を脱ぐときにシューズインクロゼットまで行くのは遠回りだし、面倒かなと思っていたのですが、友人が『つくればよかった』と後悔していたんです。それで、間仕切り壁をつけて、玄関の奥をシューズインクロゼットにしました。靴を脱いだら棚にしまって家に入るので、玄関の中はいつもスッキリしています。ウォークインクロゼットも、あったほうがいいと友人からアドバイスされて主寝室に設けました。友人たちにはなんだか申し訳ないけど、家づくりの体験談は、成功したことだけではなく、失敗談も参考になるなと思いました」
できあがりを想像しながら楽しんだインテリア選び
家づくりは間取りを考えることも、壁紙やインテリアを選ぶことも、すべてが楽しかったとKさん。
「間取りは、子どもがのびのびと暮らせることを最優先にして考えるとスムーズに決まりました。空間に合わせて壁紙を選んで、どんな空間にしたいかをイメージしながら照明器具、家具を建築会社のカタログやインターネットなどで探すのも楽しかったです」
庭で植物や野菜を育てる楽しみがあるのも一戸建ての良さだ。
「入居したのが夏だったので、今年はプランターを使ってラディッシュやミニ大根を育てたのですが、来年は畑をつくって、ミニトマトを植えたいです」
子どもが成長する環境を第一に考えて家づくりをスタートしたKさんだが、間取りのプランニングやインテリア選び、そして、来年からの畑づくりなど、家族みんなで新居での暮らしをのびのびと満喫している。
取材・文/田方みき 写真/宇津木圭
- DATA
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土地面積 約207㎡
延床面積 約116㎡ 建築費 2000万円台前半 間取り 4LDK 世帯構成 夫(33歳)、妻(33歳)、長男(4歳))
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