妻の母の実家があった、祖父の土地を購入
自然や動物を愛し、ハリネズミと暮らすSさん夫妻。新築するまでは愛知県豊川市のアパートに住んでいた。
「ずっとアパートで家賃を払い続けるのは経済的ではないなと考えていました。周囲の友達も新築していたころで、いつかは自分たちもと思っていましたが、当時はなかなかきっかけがなくて……」と夫。
そんなとき、隣の市である蒲郡市にある妻の祖父の土地が、区画整理の範囲に指定された。
「約50坪の土地の5坪分に道路がかかることになりました。祖父は住み替えて土地は更地になっていましたが、区画整理を機に、その土地の売却を真剣に考えるようになりました。でも、母や伯母たちにとっては実家があった思い出の地。すでにそれぞれの住まいがあり、母たちが住むことはできませんが、『ここには親戚の誰かに家を建てて欲しい』と考えて、祖父を止めていたんです」と妻。
それでも親戚内で買い手は見つからず、2018年の春、祖父は「いよいよ誰かに売却する」と意思を固めた。
それを知り、Sさん夫妻の心が動いた。
夫は「新築するとなると、住む土地を決めるのが難しいもの。妻の祖父の土地は駅からも近く、周囲にスーパーなども点在します。また、区画整理で道もきれいになるので、家を建てたら生活しやすそうな場所だねと、夫妻で話しました」という。
妻も「ご近所さんは祖父母や母たちの知り合いなので、新築しても安心だと思いました」と話す。
夫妻の通勤距離はそれぞれ遠くなるが、頑張ろうと話し合い、祖父から土地を購入することを決意した。
早速、5月から住宅展示場を周り、さまざまな建築会社の家の見学を始めたSさん夫妻。「1カ月くらいかけて、3カ所の住宅展示場を周り、いろいろな住まいを見学しました。その中でも、大手建築会社とローコストが特徴の建築会社の2社とは、数回連絡を取り合いました」
スーモカウンターで、自然素材を扱う建築会社と出会う
「実は、住宅展示場を回っても、あまりピンとこなかった」と打ち明ける夫妻。
「自分たちは土地ありきの家づくりだったので、住宅展示場で出会った大手建築会社に相談すると、『この土地であればこういった家』というパターンを提示されることが多かったんです」と夫。
「このままでは、『ああしたい、こうしたい』と思い描いていた希望が通らないのかな?と考えて、一度、ショッピングモールで目にするスーモカウンターに行ってみようと話し合いました」と妻。
8月、夫妻はスーモカウンターへ。
「対応してくれたアドバイザーさんは、説明が丁寧で、各建築会社について知識があるなという印象でした」と二人。
夫妻は、家を建てる土地がすでに決まっていることと、建築費用の希望、共働きでローンの返済をしていきたいことなどをアドバイザーに話した。
「僕たちは、見た目はシンプルでも、質の良い素材を使った家づくりを希望していました。それらの条件を元に、アドバイザーさんが5社の建築会社を提案してくれました」
大手建築会社1社以外は、ほぼ名前を知らない会社だったと話すSさん夫妻。
「提案されたのは、木造建築の会社や工法にこだわりのある会社、鉄骨造で自由設計の会社などさまざまでした。中でも、木造建築で、構造材にもヒノキのむく材を使うという1社が気になりました。アドバイザーさんが『こちらは、元は防蟻工事を請け負う会社で、そのノウハウを活かした木造住宅のプロ。木材を見る目は確かですよ』と教えてくれました」
デザイン面は、アドバイザーが用意したたくさんの写真を見ながら、好みのタイプを絞り込んだ。
「提案された5社の中では、『むく材の会社のデザインにピンときているようですね』とアドバイザーさんから言われました」と夫。
「シンプルでナチュラルなデザインを希望していたので、デザイン面の振り幅が大きかった建築会社に期待が高まりました」
提案された5社のうち、詳しく話を聞きたいと感じた4社を訪問することにしたSさん夫妻。アドバイザーがアポイントを取り、翌週から見学を開始した。


2社に絞り、打ち合わせや新築見学会で比較検討
むく材を使う建築会社のモデルハウスを見学した際、「木や自然素材を多用した内装のイメージが、一番しっくりきました」と話す夫。「壁や天井はすべて漆喰仕上げ、床は無垢床で、ドアなどの建具もむく材を使用。ほかの会社のモデルハウスに入ると、『やはり自然素材の家の方がいいな』と感じました」
妻は、この会社の設計の自由度にも惹かれたという。「初回の打ち合わせで、『間取りはどうしますか?うちは小さい会社なので、一から考えて対応しますよ』と言ってくれたことに好感を持ちました。私は、明るい雰囲気で、ずっといたくなるような家を希望していました。また、生まれ育った実家が塗り壁の木造住宅だったので、以前のアパートは味気なく感じていたこともあり、漆喰やむくの素材の温もりも魅力的でした」と話す。
同時に、大手建築会社の耐震性の高い住宅にも惹かれたという二人。2社に絞り込んで検討することに。
「そのほかの建築会社にはアドバイザーさんからお断りを入れてもらいました。事前に住宅展示場をまわった際の2社には、自分たちでお断りの電話をしたのですが、やはり申し訳なく感じましたから……」と妻は振り返る。
夫妻は2社それぞれの新築見学会に参加し、打ち合わせを重ねた。
「2カ月ほどの間に、各5回ほど打ち合わせをして、工場見学会に参加したり、いくつかの新築物件を見学したりしました。比較すると、やはりむく材や漆喰といった自然素材の家に魅力を感じ、予算面でも大手建築会社よりお値打ちだったので、むく材を使う建築会社に決めました」
電話でアドバイザーに報告したところ、「おめでとうございます」と喜ばれたというSさん夫妻。
「大手建築会社もとてもいい担当者さんで、打ち合わせを重ねてきただけに、断りづらかった」といい、アドバイザーからお断りの連絡を入れてもらった。
祖父からの土地購入の手続きも建築会社の担当者にお任せ
秋頃から、むく材を使う建築会社とプランニングを開始。「担当者さんの人柄も良かったんです」と夫妻は話す。
「祖父からの土地の購入に関する複雑な手続きも、担当者さんが私たちに付き添って済ませてくれたので、心強かったですね。売買契約書も作成してもらいました」と妻。
土地の売買の関係もあり、建築会社との正式な契約は2019年3月、着工は5月、引渡しは9月末というスケジュールだった。
また、「間取りの自由度が高いだけに、自分たちは『ああしたい、こうしたい』と悩んで何度もプランを練り直しましたが、担当者さんはどの案も『いいですね』と検討してくれました」と家づくりの思い出を話す夫妻。
「土地が通りに面していたので、人目を避ける意味から、僕たちは2階リビングを希望していたんです。2階リビングの耐震面について担当者さんに相談すると、『木造建築では、1階と2階をつなぐ通し柱や耐力壁の割合である直下率が重要です。うちの会社では、この直下率をしっかり考慮して設計するので、大丈夫ですよ』と言ってくれました」と夫。
建築会社による造作のキッチンカウンターは、妻の要望でリビングが見渡せる位置に配置。「リビングの隣に和室が欲しい」「1階にも2階にもトイレをつくりたい」などの希望もかなった。


夫は「隠れ家的な書斎が欲しい」と考え、インターネットで見つけた、掘りごたつ風のデザインの書斎をつくることに。LDKのそばに配置し、扉をつけずにオープンな空間にすることもポイントだった。
むく床などの自然素材を引き立てるインテリアはシンプルにまとめた。
二人は「建築会社のインテリアコーディネーターさんがしっかり者でした!」といい、頼りにしていたという。
「一緒にショールームへ行き、浴室やトイレのメインカラーを選んでもらいました。リビングの埋め込み式の間接照明のほか、キッチンの背面や玄関の洗面台にアクセントのタイルを使うのも、インテリアコーディネーターさんのアイデアです。取り入れて良かったと思います」と妻。
「空気が澄んでいる」と羨ましがられる住まい
「友人が遊びに来ると、『この家は空気が澄んでいるね』と言われます」とにこやかに話すSさん夫妻。
「漆喰仕上げは、『いいなあ』と友人に羨ましがられるんです。リビングや居室だけでなく、玄関や洗面所、トイレなどの壁も全て漆喰で、場所によって職人さんが塗り方を変えてくれているので、目でも楽しめます。自然素材ばかりで建てられた家なので、シックハウス症候群やハウスダストのことが考慮されていて、体調管理の面からも安心できます」と満足感を語る夫。


「むくの床も最高です!気持ちいいので、スリッパがいりません。冬でも床が冷たく感じすぎないのも嬉しいです」と妻も続ける。
採光窓が多く明るいリビングは、2階にあるので人目を気にせずくつろげる。小上がりの和室は、ゴロンと寝転がることもできる、夫妻のお気に入りのコーナーだ。
夫は外観にもこだわりがある。「シンプルなスクエア型の中に、『木を張って欲しい』とお願いしました。防火対策がされた、ダークブラウンに染めた木材をアクセントにして、自然が感じられるデザインになっています」
2階のバルコニーの壁にも同じ木材を使用し、ワイルドな雰囲気に。「いずれはここにハンモックをつるし、バーベキューをする計画があります」と楽しそうだ。
背中を押し、家づくりを前に進めてくれるのがスーモカウンター
「家づくりって、誰もが皆、素人ですよね。僕たちも、当初は何もわからないまま住宅展示場に行き、見学した各建築会社からアピールされて、途方に暮れていました。雑誌やインターネットを見ても、たくさんの情報の中から自分たちで選ばなければならなくて……」と家づくりを振り返る夫。
「スーモカウンターを訪れて、ようやく前に進み始めた思いでした。アドバイザーさんは、自分たちに合いそうな会社のメリットやデメリットを平等に教えてくれます。例えば、僕たちが選んだ建築会社であれば、予算よりも高くなるけれど扱う素材が良いことなどです。また、周辺エリアの土地の情報にも詳しいので、新しく住む土地へのアドバイスという面でも頼りになります」
妻は「建築会社さんとの初回の打ち合わせのアポイントを取ってくれるなど、お膳立てしてくれるのが嬉しいですね。まだ何も決めていない段階で、自分で建築会社さんに予約の電話を入れるのって、勇気がいるので…。お断りの会社への連絡など、『アドバイザーさんがここまでしてくれるんだ!』という印象でした」と話す。
さっそく、家づくりを考えている職場の先輩にも、スーモカウンターを勧めたという。
「私たちがここに家を建てたことで、母や伯母さんたちが『実家の住所が残った』と喜んでくれたのも嬉しかったですね。祖父も家を見に来て、『ローンの支払い、頑張れよ!』と激励されました」と笑う妻。
夫は「この家で夏を迎えるのが楽しみです。花火が有名なエリアなので、バルコニーから見られたらいいな。流行りの“ベランピング”を楽しんでみたいですね」と話してくれた。
取材・文/倉畑桐子 写真/アラキシン
- DATA
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土地面積 約148㎡ 延床面積 約119㎡ 建築費 2400万円 間取り 2LDK+畳コーナー+書斎 世帯構成 夫(31歳)、妻(26歳)
- スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンターイオンモール岡崎店 紹介された建築会社数 5社 受けたサービス 個別相談