何もわからないから「とりあえずスーモカウンターに」
以前住んでいた賃貸マンションで、近隣住戸の騒音や排気に悩まされていたKさんは、賃貸の契約更新を機にマイホーム購入を考え始めました。「マンションだと、老後にも管理費などの負担が続く。自分たちが暮らしたくなるようなシンプルな建売住宅があればそれで良かったけれども、たいていはゴテゴテと不要なものがついている。それを無くしてもらおうとすると、会社によっては余分にお金が必要だと言われたり。それなら注文住宅を建てるしかないかな、と思いました」。そこで、「とりあえず話を聞いてみよう」と、テレビCMや知人の話で存在を知っていたスーモカウンターに行ってみることにしたそうです。
スーモカウンターではまず大まかな予算を出してもらい、希望するエリアに強い建築会社を4社紹介してもらって、すぐに1社ずつ面談を開始。しかし、重視していた耐震性、断熱性、標準設備等の機能面ではどの会社もそれほどの違いはなく、差別化ができなかったそうです。そこで、「話していて表裏がないから信頼出来る、ちゃんとした家を建ててくれるだろうと思える担当者の会社を選ぶことにしました」
要らないものを徹底的に省ける、それも注文住宅の魅力
「こんな家に住みたい」という具体的なイメージはなかったものの、「要らないもののないシンプルな家にしたい」という方向性ははっきりしていたKさん。「不要なものを省けるのも注文住宅のいいところです。間取りも、できる限り壁を無くしてシンプルに。大きな空間のままにしておくと、生活スタイルが変わったときにいくらでも変更できるし、風も光もよく通ります。廊下を最小限にすれば、それだけ住空間が広がります」
また、総2階づくりの広い家ですが、間取りは2LDK。2階の広い洋室は、将来2つに分けられるよう、ドアは2つ用意しています。当初提案されたプランには2階にトイレがつくられていましたが、「特に来客が多いわけでもない夫婦2人暮らしに、トイレは2つも要らないのでは?」と省いてもらうことに。「その分設備代が安くなったし、今は掃除がラクになっているはずです」。そのスペースは、「ただ収納にするのも面白くない」と空間をそのまま残し、もともと造り付けていた後方の本棚と合わせて、たっぷりの蔵書を集中収納できるライブラリースペースにすることにしました。
プロに反対されても、自分たちを信じて好きな色に
「標準設備を省いても本体価格は変わらない」という会社もあったそうですが、契約したのは「標準設備でも、使わなければその分は代金からマイナスします」といってくれた会社。「担当者の方から積極的に『この設備は要らないから減らしましょう』『外構は直接取引された方が安くできますよ』などと、言ってきてくれたことの積み重ねが、さらなる信頼感につながりました。食器洗浄機やニッチやカウンターなど、自分たちに不要なものを全て削った結果、標準プランよりも200万円ほど安くなりました」。
内装デザインは、お気に入りのシステムキッチンに合わせてコーディネートしていったそう。2人が好きな色を選んでいったところ、インテリアコーディネーターから「外壁が緑なのに玄関扉が青なのはあまり一般的ではない」などと反対されたこともあったそうですが、自分たちのセンスを信じてつき進んでいきました。
自分たちでは見つけられなかった会社と出会えました
「初めてスーモカウンターに行ったときには、どんな家がいいかなどまだ全然イメージできていませんでした。家づくりに関する下調べも一切しなかったのは、何ができるか・できないかもわからなかったから」とKさん。資金計画についても、「毎月いくら払えるかは、収入だけでなく、各家庭の生活レベルによって違うはず」と、ネットでできるシミュレーションも行わなかったそうです。資金計画は、スーモカウンターで簡単に相談したのち、契約した住宅会社で紹介してもらったファイナンシャルプランナーに相談。「自分たちの生活スタイルならどれくらい払えるか、どれくらい借りられるか」を細かく計算してもらいました。「どんな家がいいか」は、家づくりを進めていくうちに少しずつ答えが見えてきたそうです。「スーモカウンターを利用したことで、自分たちでは見つけられなかった会社と出会えました」と、プロの力を上手に利用しながら、自分たちらしい住まいを完成させたKさんです。
取材・文/伊東美佳 写真/ご本人
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土地面積 約111㎡ 延床面積 約100㎡ 建築費 2000万~2500万円 間取り 2LDK 世帯構成 夫(30代)、妻(30代)
- スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンター川越店 紹介された建築会社数 4社 受けたサービス 個別相談、はじめての注文住宅講座