名古屋市内にある賃貸マンションで暮らしていたHさんファミリー。夫の仕事がリモートワークであるため「賃貸マンションでは部屋数が足りない」と感じており、長男が小学校に入学する前に、土地探しを含めた家づくりをスタートした。
お掃除ロボットが通りやすい間取りが理想
当時住んでいた賃貸マンションでは手狭に感じられ、2022年から土地探しを含めた家づくりを始めたHさん夫妻。「息子が小学校に入る前に住まいを決めないと、引っ越しがしにくくなる」と考えたことと、AIベンチャー企業に勤務する夫の仕事がフルリモートワークであることが大きな理由だった。
「以前住んでいた賃貸マンションも3LDKでしたが、リビングに隣接した小さな和室が使いにくく、実質2LDKのようでした。その上、1室は僕が仕事部屋として使っているので部屋数が足りず、息子が小学校に入学する前に子ども部屋をつくってあげたいと考えていました」と夫は振り返る。
ある時、妻は先に家づくりをスタートしていた友人に「『家を建てるには何から始めたらいいかわからなくて……』」と相談。すると「『私はスーモカウンターに行ったけど、とても親切だったよ』と聞いて、それなら一度行ってみようかなと思ったんです」
そこで2022年の9月に、商業施設内にあるスーモカウンターに予約を入れて、家族で訪ねてみることに。
夫は「土地のことから建築会社の選び方まで、まとめて聞けるのは便利だなと思いました。どう進めていいかわからないので、まずは基礎知識を得ようと考えました」と話す。
夫妻はスーモカウンターのアドバイザーに、家族全員の願いとそれぞれの要望を伝えた。
「家族みんなの希望は、安心して住める耐震性能を持ち、家事動線が良い“ルンバブル“な家でした」と夫妻。
“ルンバブル“とは、お掃除ロボット「ルンバ」と「可能」を意味する「able」の造語で、「ルンバ」が通って掃除をしやすい住まいの動線や状態のこと。
家族それぞれの要望は、夫は「フルリモートワークのための仕事部屋が必須でした。1日中家にいるので、仕事の途中に窓から外を眺めて目を休め、息抜きできるような窓がほしいと考えていました。また、室温調節を気にしなくて済むよう、全館空調システムも希望しました。他に、プロジェクターを使いたいのでリビングを広めにとることや、庭がほしいとアドバイザーさんに伝えました」
妻は、「玄関を広くすることや、2階への階段は上り下りが安全な仕様にしたいこと、家で料理をすることが多いので、食材をストックできるパントリーがほしいこと、日当たりのいい場所に花壇を作りたいことなどを話しました。また、整然とした見た目が好きなので、外観では窓の位置を揃えたいと考えていました」
そして長男は「自分の部屋がほしい!大きな画面でYouTubeが見たい!」と希望した。
スーモカウンターで借入額の目安を把握
また、夫妻は「予算の立て方がわからない」と相談。するとアドバイザーは、夫の年収からローンを試算。月々の返済額や住宅ローン控除、今後の教育資金なども考慮して、「借入額は6000万円ほどにしたい」という目安ができた。
土地の面では、以前の住まいと同じ名古屋市内で、緑などの自然が残る郊外の住宅地か、近隣市で考えていることをアドバイザーに伝えた。
するとアドバイザーは、要望や条件面を加味して、耐震性能に評価の高い大手建築会社3社と、デザイン性の高い家づくりが得意な建築会社の計4社を提案。
「それぞれの会社の強みを第三者の視点で説明してもらい、わかりやすいなと感じました」と夫。アドバイザーが予定を組み、2022年の10月から、早速夫妻は4社との打ち合わせをスタートした。
「打ち合わせをする中で、より耐震、制震などの技術に特徴がある会社に惹かれるようになりました。特に、大手2社は耐震性能も間取りのプランも遜色なく、最後まで迷いました」と夫。
妻は、「候補から外した建築会社にお断りの連絡を入れるのは気が引けましたが、アドバイザーさんが代わりに電話をしてくれたのでホッとしました」と振り返る。
最後に選んだ大手の1社は、営業担当者の対応が決め手になったという。
「営業担当者さんは自分たちと同年代ですが、知識が豊富でレスポンスが早く、仕事ができる人という感じ。僕たちの要望の意図を汲み取り、すぐに反映してくれるなど、言動に信頼がおけると感じました。高価な買い物をするので、提案力などの斬新さよりも人柄を重視して、信頼がおける人と家づくりをしたいと考えていました」と夫。
契約した土地に合うプランで建築会社を比較検討
並行して土地探しを進めていた夫妻。「インターネットなどで毎日売地をチェックしていました。気になる土地を自分たちで見に行ったほか、打ち合わせ中の建築会社がおすすめしている土地を、営業担当者さんたちと見に行ったこともあります」という。
土地の広さや日当たり、防災面、小学校区などを考えながら探していたところ、「条件から考えて総合点が高い」と思える土地が名古屋市内に見つかった。公園が近い立地ということも気に入り、2023年1月に土地を契約。
最後まで迷っていた2社に、その土地のためのプランを作ってもらい、さらに比較検討。その結果、翌2月に同年代の営業担当者がいる建築会社との契約を決め、5月に着工することに。
「着工まで、営業担当者さんや設計士さんとは、2週間に1度は打ち合わせをしていました。『ああでもない、こうでもない』と悩んでも、嫌な顔ひとつせず付き合ってくれて、ありがたかったですね。営業担当者さんは私たちが気づかないところへの提案力もありました。『2階に縦長の窓をつけたほうが、廊下が明るくなりますよ』と言われ、窓をつけたことなどは大正解でした」と妻。
夫は「やはり、営業担当者さんが優秀だったことが幸いでしたね。何事にも理解や対応が早く、家づくりがしやすかったという印象です」と、それぞれ満足感を語る。
新居には、2023年の12月に入居した。
リビング兼シアタールームでおうち時間が充実
壁に映し出された大きなプロジェクターが目を引くHさん邸のリビング。正面にテレビを置いていないことが特徴だ。
「ここはリビングでありシアタールームでもあり、一面にプロジェクター用の壁紙を張っています。自分たちも子どもも、テレビより動画を見たり、ゲームを楽しんだりすることが多いので、今後のことを考えて、このレイアウトにしました。テレビがないとスペースが空くし、部屋のレイアウトも調整しやすい。その上、テレビ画面よりプロジェクターの画面のほうが目に優しいというメリットもあるんです。これは120インチくらいあるのですが、そのサイズのテレビを買うよりずっと経済的です」と、こだわりを詰め込んだ夫。
妻も「映画を見るときは、迫力がすごいですよ」と大満足。もちろん長男も、「大きな画面でゲームをしたり、YouTubeを見たりするのが楽しい!」とお気に入りだ。
夫はリモートワークが捗るように。「2階にある自室は、壁紙や天井はグレー色を選び、シックな雰囲気にしました。モニター画面を3つ使用するので、部屋の広さに合わせて購入したL字型の机が使いやすいです。また、家にいる時間が長いだけに、温度調節やスイッチの切り忘れなどを気にせず過ごせる全館空調システムが気に入っています」と満足している。
家事の多くを担う妻は、効率的にこなせる“ルンバブル“な住まいが気に入っている。「キッチンに立つと、ぐるりと1階のフロアが見渡せる間取りです。どこでもルンバが通りやすいように家具やインテリアを工夫し、ルンバを収納しているパントリーには扉をつけず、カーテンにして来客時だけ閉めるようにしました」
家の中で自慢したい部分は「全部!」というHさんファミリー。
「何から始めていいのかわからない人こそ、最初にスーモカウンターを訪ねたらいいのでは。決める内容や期日をまとめたスケジュールを組んでくれるので、動きやすいです」と妻。
夫は「建築会社各社を、中立的な立場から客観的に判断してくれるのがスーモカウンターのいいところ。家づくりの知識が全くない時でも、全体像を掴むことができます。やらなければいけないことが多い家づくりの中で、スケジュール管理や候補から外した建築会社へのお断りの電話など、部分的にでも担ってくれる存在があるのはとても助かりました。それに、良い営業担当者さんと巡り会えたのも、スーモカウンターのおかげだと思います」と続ける。
新築の記念に、庭に常緑果樹であるフェイジョアのシンボルツリーを植えたHさんファミリー。今後も、「インドアではリビングで快適な映像ライフを満喫して、アウトドアではテントを出したり、バーベキューをしたりと楽しみ方を広げたい」と計画している。
取材・文/倉畑桐子 写真/アラキシン
- DATA
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建築会社 パナソニックホームズ株式会社 土地面積 177.14㎡ 延床面積 134.76㎡ 建築費 3500万円〜4000万円以内 間取り 3LDK 世帯構成 夫(30代)妻(30代)息子(年長)
- スーモカウンターで受けたサービス
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