3〜4年前に長男と長女それぞれが独立し、夫婦二人の新たな生活を送っていたOさん。築24年を過ぎた住まいはあちこち修繕が必要に。リフォームか建て替えか悩んだ末に50代のOさん夫妻が選んだ終の住処を紹介しよう。
最初はリフォームを検討していたけれど…
Oさんの住まいは第一子の長男が誕生したタイミングで購入した建売住宅。築24年が経過し、水まわりなど修理の必要な箇所が目についてきていたそう。
「建売住宅だったので間取りは決まっていました。1階にリビングと和室と水まわり、2階に6畳の部屋が3つとトイレという2階建てでした。1階リビングは光が入りづらいし、外からの視線も気になるのでカーテンを開けっぱなしにできなくて、昼間でも照明が必要でした。ガレージはL字になっていて、ちょっと止めづらいのも難点だったんです」と妻。
住んでいる間にこうしたいな、こうなっているといいな、という思う箇所がいろいろ出てきていたという。子どもたちが就職して独立するのを機に、夫婦二人の将来の生活を視野に、住み心地の良い家へとリフォームを検討し始めた。
自由度やコストを検討し、リフォームよりも建て替えを選択
Oさんが絶対に改善したかったのは、L字型で駐車しにくかったガレージと、カーテンを開けられず暗い1階リビングという間取り。
「大体どれくらいの予算になりそうか、ネットで調べてリフォーム会社2社に問い合わせをしました。でも、ガレージの形状を変えるとなると条件的に難しいようで、思うようにできないのに、コストも結構かかりそうだということが判明。こんなに高いなら、建て替えか引っ越しするほうがいいのかなと思いました」
しかし、住み慣れた土地からできれば離れたくないという思いもあり、建て替えについて話を聞くため、今度は住宅展示場へ行ってみることに。
「住宅展示場では大手ハウスメーカー2社でお話を聞いてみました。うちの土地は30坪強なのですが、台形なんです。ある程度コストを抑えるとなると、ある程度間取りや仕様が決まった規格住宅を選ぶことになるというようなお話でした。その場合、モジュールが決まっているため、台形土地では希望をかなえる建築が難しく、今より建坪が小さくなって、建築費も高くなりそうだということがわかりました。そこで、もっと他に対応できる会社がないか探してみたいと思い、以前から知っていたスーモカウンターへ行ってみることにしたんです」
3500万円の予算で、旧宅の解体+建て替えを計画
「スーモカウンターでは予算や希望条件などを伝え、どんな会社があるのかを教えていただきました。どんなデザインの家づくりをされているのか写真で見せていただいて、気になった5社を紹介していただきました」
Oさん夫妻がスーモカウンターを訪れたのは2022年の夏頃。5社の紹介があったものの、実際に話を聞いたのは2社だったという。
「特に急いでいたわけでもなかったので、1社目とお会いしたのが2022年の秋頃、2社目に行ったのが冬頃と、少し時間が空いてしまいました。最初にお話を聞いた会社の印象がとてもよくて、結局2社に相談をしただけで、最初の会社にすぐに依頼を決めることになりました。こんなにスムーズに気にいる会社と巡り合えたのは、的確に私たちの求める会社を紹介してくれたスーモカウンターのおかげですね。決め手は営業担当の方がとても親切だったこと、間取りの提案内容が気に入ったことですね。広いバルコニーとリビング、私たちが希望していたとおりの止めやすいガレージの形状をしっかりとご提案いただけました。設備仕様の変更も予算内で納まる点も魅力でした」
家づくりには思わぬ出費がつきもの。使い勝手を考えた仕様にしたり、設備のグレードを上げるとすぐに当初の予算を超えてしまう。さらに、建て替えは既存家屋の解体にかなりの費用が掛かるため、わかりやすい価格設定で希望通りの提案をしてくれる会社だったことが、とても良かったそう。しかし、2023年に入ってすぐに契約をしたものの、ウッドショックで資材がなかなか確保しづらいという説明があり、着工は少し先になったという。
予算内で太陽光発電付きの長期優良住宅に建て替えられた
「契約してからですが、3階建てにして太陽光発電を載せませんか、というご提案があったんです。長期優良住宅認定を標準仕様にされている会社でしたし、予算をオーバーすることなく太陽光発電も取り入れられるとのことで、採用することにしました。ガス乾燥機を置きたかったのでオール電化ではないのですが、建て替え後の光熱費が大幅に削減できていて、これは良い提案をしていただいたなと感謝している点です」と夫。
以前の住まいは2階建てだったが、予算内で3階建てにできるという提案があり、予算内で部屋数が増やせるなら3階建てにしようということになったそう。さらに、当初取り付けを予定していなかった太陽光発電も予算オーバーすることなく取り付け可能ということで採用を決定。初期費用を抑えつつも光熱費のかからない高性能住宅に生まれ変わることになった。
「建て替え前の家では、夏の光熱費が月2万5000円くらい掛かっていたのですが、売電効果もあり、実質月2000〜3000円くらいに抑えられて、本当にびっくりしましたね。窓もすべてトリプルガラスの断熱性能の高い住まいになっているので、エネルギー効率がいいことも影響していると思います。愛犬が過ごしやすいようにリビングのクーラーはつけっぱなし状態なのですが、家計を圧迫することもなくて安心です」と妻。
思わぬ提案で2階建てから3階建てに建て替えることになったOさん邸。1階には洋室1部屋と主寝室、浴室と洗面脱衣室兼ランドリールーム、たっぷりと収納できるサイズのファミリークロゼットと玄関収納、2階には広々としたLDKとテラス、新たに増えた3階にはゲストルームという、二人暮らしには十分な広さの3LDKの間取りに落ち着いた。
「最初は夫婦それぞれの寝室をつくる予定だったのですが、仮住まいの間に犬も一緒にみんなで寝る習慣ができてしまって、1階の洋室は今のところ物置スペースになっています。3階のゲストルームは、たまに帰省する子どもたち用に重宝しています」
年を重ねても住みやすい設備仕様に
「結局2023年の暮れから取り壊し工事が始まり、新居の着工は2024年1月、完成は6月でした。愛犬がいたので、ペット飼育OKの2階建てアパートを自分たちで見つけて、8カ月間の仮住まい生活を送りました。細かな間取りの打ち合わせは2023年6月の契約後からスタートしました。時間があったおかげでじっくりと検討しながら決めていくことができたので、満足のいく家づくりができました」と振り返るOさん夫妻。
作業しやすいキッチンの収納の高さ、ゴロンと横になってもまぶしくないリビングのダウンライトの位置、すっきりとした造り付けのテレビ台、階段の手すりの位置や力を入れなくても開けやすいサッシのハンドルなど、住み心地を左右する細かな部分までこだわって家づくりができたそうだ。
「この先、年を重ねても住みやすいようにしておきたくて、細かい部分まで実際の生活をイメージしながらプランを練ることができました。思い描いていた以上に素敵な住まいに建て替えができたのは、知識豊富なベテラン営業担当者さんと巡り合えたことも大きかったと思います。スーモカウンターに相談してみて良かったです。足腰に負担をかけない高さにコンセントを取り付けるなど、設計士さんやインテリアコーディネーターさんのきめ細やかなアドバイスをいただきながら決めていくことができて、とても楽しかったですね」
寝るとき以外は愛犬とともにリビングで過ごす時間がほとんどだというOさん夫妻。
「お天気のいい休日にはテラスでのんびりお茶をしたりもします。以前と違ってカーテンを閉めっぱなしにしなくてもいい明るい2階リビングで、気持ちよく過ごせています。住み慣れた土地から離れることなく、快適に過ごせる住まいに建て替えることができて、本当に良かったです」
取材・文/馬場敦子 写真/河原大輔
- DATA
-
土地面積 106.20㎡ 延床面積 120.90㎡ 建築費 2880万円 間取り 3LDK 世帯構成 夫(50代)妻(50代)愛犬
- スーモカウンターで受けたサービス
-
カウンター店舗 スーモカウンターららぽーと和泉店 紹介された建築会社数 5社 受けたサービス 個別相談