結婚して2年目に「賃貸の家賃を払い続けるより、早めに家を建てよう」と考えた広島県のKさん夫妻。回遊動線、ランドリールームなど、家事動線を重視し、家族が増えても対応できるよう2階に3部屋を確保した4LDKの新居が完成。漫画に浸れる部屋やミニシアターをイメージした主寝室といった、家に帰るのが楽しみな趣味部屋もつくりました。
朝の通勤準備や帰宅後の家事など、忙しさを軽減する回遊動線
共働きのKさん夫妻が間取りをつくる上で要望したのは、暮らしやすい動線。1階はリビング・ダイニング・キッチンを中心に、階段の周りをぐるりと回れる回遊動線にしました。
動線を見ていきましょう。玄関脇には、靴だけでなく傘、アウトドア用品やベビーカーなどが収納できる広いシューズインクロークを設置しています。家族はシューズインクロークで靴の脱ぎ履きをして出入りができるので、メインの玄関には靴やモノがあふれることがなく、来客時も好印象です。
Kさんが「帰ってきてすぐに手を洗えるので、つくって良かった」と実感しているのが、玄関ホールに設置した洗面台です。洗面カウンターが広いのは、出勤前の忙しい朝の時間帯に一緒に洗面台を使うから。小物などは鏡裏収納にしまい、生活感を見せないようにしています。
玄関ホールからの動線は、リビング・ダイニング・キッチンとファミリークローゼットの2方向とつながっています。「ファミリークローゼットには2人の普段着や上着などを全部収めて、2階のクローゼットには、礼服など、普段着ないものを収納しています」とKさん。外出前に上着を羽織ったり、帰宅してすぐ上着を脱いでハンガーにかけるといった行動がスムーズで、お出かけの身支度は階段の上り下りをすることなく1階で完結します。
ファミリークローゼットの隣はランドリールームを設けました。洗濯機と洗濯物を干すスペースで、脱衣所も兼ねています。洗濯物が乾いたら、隣のファミリークローゼットに収納します。
そして、ランドリールームはリビング・ダイニング・キッチンとつながり、料理と洗濯を同時に進めることができます。こうして、玄関~ファミリークローゼット、ランドリールーム、リビング・ダイニング・キッチンをスムーズに回遊できて、家事の負担、移動のストレスが軽減します。
居心地を追求したシンプルなリビング・ダイニング・キッチン
リビング・ダイニング・キッチンは、リビングの天井を折り上げ天井にしてダウンライトの間接照明をしつらえ、壁一面にアクセントクロスを採用。カーテンはグレージュでシンプルにコーディネート。リビングの家具は最小限にし、ライフスタイルの変化に応じて足していくスタイルです。
「賃貸アパート時代のキッチンは対面式ではなく、洗い場が狭くて使いにくかったですが、今の対面キッチンは作業スペースも広くとても快適です」と妻。
リビングに隣接して、親戚や友人が来たときに布団を敷いて泊まれるように3畳の和室を設置。子どもが生まれたら遊び場やお昼寝スペースとしても活用できます。
また、2階の個室に行く際に必ずリビングを通るリビング階段も、子どもが生まれたときに家族のコミュニケーションがとれるようにというKさん夫妻のこだわりでした。
リラックスできる趣味部屋をつくって満足感UP
共働きで忙しいKさん夫妻は、家事をラクにする機能性に加えて、好きなことを楽しむ時間と空間も大切に考えています。主寝室のプロジェクターの映像を大きく映せる壁クロスを採用。「ミニシアターのイメージで、サブスクの映画やYouTubeの動画を見たり、ゲーム機をつないでゲームをしています」
2階には、漫画本を壁一面に並べて漫画に没頭できる、漫画喫茶のような部屋を設けました。
もうひとつ、夫のお気に入りの空間は、ゆったり浴槽に漬かれるゆとりがある浴室です。仕事の疲れとストレスから解放され、家に早く帰りたくてワクワクするような空間をつくれるのも注文住宅ならではです。
リラックスをつくる趣味部屋をつくって満足感UP
いずれ子どもが生まれた時にも個室が持てる4LDK+ランドリールームの一戸建てを叶えたKさん夫妻。アパートの契約を更新する時期に「毎月家賃を払うなら早めに家を建てよう」と思ったのがきっかけでした。結婚式をして1年余りで、十分な頭金を貯める時間はありませんでしたが、勤め先のFPさんに話を聞いて、アパートの家賃も住宅ローンの支払いも大きな差がないことは何となく把握していたそうです。
「モデルハウスを2件見学しましたが、土地もなく家を建てることも漠然としていたので、具体的な話にはなりませんでした。ネットで施工事例を見ても、そのまま自分たちにあてはめにくく、対面で話を聞こうと思い、いつも買い物に行くショッピングセンターにあるスーモカウンターを訪問しました。
特に優先したかったのは妻の実家に近いエリアで土地を探すことでした。難しいとは思いましたが、そのエリアに強いスタッフがいる建築会社を紹介してほしいと話しました」
スーモカウンターは、担当者の印象も良く、話に丁寧に耳を傾けてくれたそう。紹介してもらった3社との面談日を決めて、1日1社ずつ訪問しました。もし気に入った会社がなければ、また紹介してもらおうと考えていたそうですが、どの会社も感じが良く、いい会社だったそう。その後もスーモカウンターを通してアポをとり、2社を断るのもスーモカウンターに依頼しました。
建築会社をしぼる際の決め手は、土地の購入でした。妻の実家の近くにちょうど良い空き地を見つけて聞いてみると「まだ売地として情報が公開されていない土地ですが」と話を進めてくれた建築会社に家づくりの依頼を決めました。「土地はタイミング。良さそうな土地を見つけても1カ月そのままにしていたら、その土地は買えなかったと思います」と振り返ります。希望の土地が見つかったことで家づくりは大きく前進し、快適な住まいを手に入れました。
「アパート暮らしのときは、冬の朝は寒くて起きるのがつらいこともありましたが、真冬も寒いと感じることもなく冬を越すことができて、住み心地は最高です。面積が広くなったのに、光熱費は安くなりました」と満足そう。これからはDIYでピザ窯をつくりたいそうで、プライベートがますます充実しそうです。
取材・文/佐藤由紀子 写真/Kさんご本人
- DATA
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土地面積 154.9㎡ 延床面積 109.3㎡ 建築費 約2700万円 間取り 4LDK+ランドリールーム+ファミリークローゼット+ホール(漫画コーナー) 世帯構成 夫(31歳)妻(31歳)
- スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンターゆめタウン廿日市店(はつかいちてん) 紹介された建築会社数 3社 受けたサービス 個別相談