賃貸住宅で理想の物件が見つからず、幸い土地があったことから、結婚と同時に家づくりに動き出した愛知県のSさん夫妻。木のぬくもりに包まれ、省エネ設計と設備でエネルギー消費をマイナスにするLCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅を建築。住み心地も快適なLCCM住宅の平屋が完成するまでのストーリーを聞いた。
具体的なアドバイスを求めてスーモカウンターへ
結婚してすぐ、家づくりをはじめたSさん夫妻。
「もともと夫は実家、私は一人暮らしで、結婚後は賃貸住宅で新生活をスタートするつもりでした。ただ、希望のエリアでピンとくる物件が見つからず…。幸い土地があったので家を建てようと決心しました」
何から始めたらいいのかわからなかったものの、建てるなら、木の温もりを感じる平屋にしたいという夢を抱いたお二人。新居が完成するまでは、これまでどおり別々に暮らすことに決め、まずはスーモカウンターへ行ってみることにした。
「ダンドリや予算の立て方はもちろん、目標の時期に完成させるには、いつごろまでに建築会社を決めたほうがいいなど、スケジュール感のアドバイスも参考になりました。中立的な立場で助言をもらい、自分たちがどんな家で、どのように暮らしたいのかをはっきりと思い描くお手伝いをしていただけてありがたかったです」
家づくりでは、冬の暖かさなどを左右する性能も重視したSさん夫妻。アドバイザーに大まかな予算と要望を伝え、紹介された4社と面談スケジュールを組んで翌週から各社のモデルハウスへ行くなど、本格的に動き出した。


悔いのない家づくりのために納得いくまで検討する
自分たちで探した1社も加えた5社から一通り話を聞き、2社に絞り込んで検討を重ねたというSさん夫妻。
「面談続きで後半は疲れてしまい、最終候補だったもう1社の話を聞かずに決めようとしていたところ、アドバイザーから『家は一生モノなので、もう一度だけがんばって話を聞いてみては?』と助言いただいたんです。面談後にも毎回、親身に電話でフォローいただいたおかげで、自分たちが求める理想の原点に立ち返り、悔いのない選択ができました」と振り返る。
建築会社が主催するモノづくり体験のイベントなどにも参加し、最終的に選んだのは、木の香りが漂う家づくりと営業担当者の提案力、建てた後も安心のメンテナンスや長期保証に引かれた建築会社。
「無垢(むく)材のモデルハウスに入った瞬間、木の香りに癒やされ、木っぽいデザインとの違いを体感し、これがいい!という気持ちになりました。自社で大工さんを育成していることも決め手のひとつです。モノづくり体験を通じて大工さんとも話し、スタッフみなさんの人柄やアットホームで風通しのいい雰囲気など、この会社なら、建てた後もずっといいお付き合いができると思いました」
光熱費を抑えながら、冬は暖かく夏は涼しいLCCM住宅
2023年4月にスーモカウンターを訪問後、7月には建築会社を決めてプランを申し込み。設計士やコーディネーターも交えて打ち合わせを重ね、12月には地鎮祭と、順調に家づくりが進んでいったSさん夫妻。
「建築会社が決まったら、後は早かったです。家事ラク動線、快適な暮らしをかなえる設備、経年変化を楽しめるオークの無垢床など、いろいろと提案いただきながら決めていきました」
6カ月の施工期間を経て完成したのは、東濃ヒノキの柱と勾配天井が印象的な平屋。環境にもやさしい国産材に加え、トリプルサッシで断熱性を高め、8kWの太陽光発電とエコキュートを連携して光熱費を抑えている。
「快適な住み心地で、木の香りに包まれながらリラックスできます。空気の循環が良いからか夏は暑さがこもりづらく、冬は気密性が高いおかげで暖かいです。大きな窓からたくさん光を取り込めるので、家の中が明るくて気分も上がります」(妻)
「高性能なつくりで、実家とは比べものにならないほど暑さ寒さを軽減でき、エアコンの効きが良いです。以前は夜中にタイマーが切れると、暑さですぐ目が覚めてしまい、エアコンをつけ直していましたが、今は夜12時ごろにエアコンを消しても涼しさが続き、朝までぐっすり眠れます」(夫)
2024年6月から新居での生活が始まり、秋には第一子が誕生と、喜び続きのSさん夫妻。
「少しずつ庭を整え、子どもと一緒にミニキャンプなどを楽しめるようにしたいです」と、これからの暮らしに夢を膨らませている。
取材・文/木根和美 写真/本美安浩
- DATA
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土地面積 377.82㎡ 延床面積 96.89㎡ 建築費 3000万~3500万円以内 間取り 4LDK 世帯構成 夫(30代)妻(30代)子ども(0歳)
- スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンタープライムツリー赤池店 紹介された建築会社数 4社 受けたサービス 個別相談