結婚と同時に築13年のリフォーム済み分譲マンションを購入した大阪府枚方市のAさん。3人の子宝に恵まれ、5人で仲良く暮らしていたが、子どもの成長とともに62㎡、3LDKの部屋では手狭になってきた。中学校入学を控えた双子の兄妹に個室を与えたいという思いから始まった家づくりのお話を紹介しよう。
中学校入学までに子どもたちの個室を!
「今年13歳になる双子の兄妹と10歳の次女と、家族5人で62㎡の3LDKのマンションは狭くって。3LDKといっても1部屋はリビングと隣り合う和室だったから、ほぼ2部屋。思春期を迎える兄妹に、それぞれの部屋をつくってあげたいと思って、家づくりの検討を始めました」とAさん夫妻。
Aさん夫妻は幼い頃から同じ地元で育った同級生。結婚後も地元から離れることなく、よく知っているエリアで分譲マンションを購入し、新婚生活をスタートさせた。お互いの実家にも近く、夫婦共通の友人もたくさんいる馴染み深い地元での暮らしは、二人にとってとても安心できるという。
「双子を授かった時には大変だー!と思いましたが、ご近所さんに温かく見守っていただきながら子育てすることができて、とても助かりました。新婚当時に購入したマンションは、築13年のリフォーム済みの中古物件で、私たちが子どもの頃に建てられたマンションでした。間取りは62㎡の3LDKでしたが、1部屋はLDKと隣り合う和室だったので、完全な個室は2部屋しかなくて。成長とともに、男の子と女の子だから、中学校入学までにそれぞれに個室を用意してあげたいと思って。できれば家族それぞれの個室がある一戸建てを建てようと、住み替えを検討することになったんです。でも、安心して快適に暮らせていたこれまでの生活環境は変えたくなくて、住んでいたマンションの近く、校区(学区)が同じエリアで土地探しを始めました」
地元ならではのネットワークで土地探し
住み替え先のエリアを限定していたAさん夫妻は、近所で売り出し中の土地がないか、常にアンテナを張りながら、チラシ広告などもチェックしていたそう。そんな折、住んでいたマンションからも程近い場所にある、夫の母が借りていたハイツの取り壊しが決まったことを耳にした。
「取り壊した後の土地はどうするのか、すぐに問い合わせました。すると、売り出す予定だということだったので、ぜひ買いたい!と直接交渉をしたんですよ。80坪の広い土地だったので、自分たちの希望に近い広さと価格を何度も交渉して、購入することができました。土地探しと並行して、家づくりをしたママ友にもどんなふうに家づくりを進めていったのか、積極的に聞いていました。その中で、スーモカウンターが良かったよという話を聞いて、私たちも行ってみることになったんです」と妻。
「『SUUMO』っていうと賃貸物件の紹介サイトというイメージが強くって、ママ友に教えてもらわなかったら行ってなかったかもしれません。交友関係の広い妻が、家づくりを経験した友人たちから有益な情報を集めてきてくれて、本当に助かりました。スーモカウンターへ行ったのは、家づくりの検討を始めて2カ月後くらい経った頃だったと思います」と夫。
こうしてAさん夫妻は土地探しと並行して、スーモカウンターへも行き、計画的に建築会社の検討に入っていった。
とにかくデザインよりも性能とコスパ重視
実は以前のマンションでは湿気がひどく、結露とカビに悩まされていたという妻。
「だから、新居は気密性・断熱性にはこだわりたいと思っていました。スーモカウンターでは、一番最初に何を重視したいか聞いてもらったので、デザインよりも、住宅性能の高さとコストパフォーマンスの良さを重視したいと伝えました。物価高の影響もあり、当初の予算はオーバーしましたが、長い目で見ると光熱費やメンテナンスなど、コストのかからない家づくりができました」
地元工務店を含め6社の紹介を受けた
「スーモカウンターでは、どんな会社があるか価格帯を3つに分けて、わかりやすく説明していただきました。私たちの希望をかなえてくれそうなハウスメーカー、地元工務店など6社を紹介していただき、アポイントを取っていただきました。さらに、ママ友が依頼した建築会社も気になっていたので、スーモカウンターから紹介された会社以外にも自分たちで話を聞きに行き、たくさんの会社の情報を得た上で、まずは3社に絞り込んだんです」
あまりたくさんの会社を見てしまうと、絞り込みが難しくなってしまいがちだが、住宅性能とコストのバランスの良さにしっかりと焦点を絞り込んでいたAさん夫妻は、プラスαとして、各社の提案力、対応力の良さを踏まえて比較検討していったという。
「スーモカウンターに紹介していただいた会社以外で気になっている会社の情報も、わかる範囲で教えてもらい、とても参考になりました。迷った時にもその都度、じっくりと話を聞いてくれて、情報を整理しながら親身になって相談に乗ってもらいました。押し付けがましくなく、ちょうどいい距離感を保ちながら、客観的かつ冷静にアドバイスをしてくれたので、本当に頼りにしていましたね。会社紹介という家づくりの入口だけでなく、途中の段階でも長くお世話になりました。断ることになった会社への連絡のほかにも、『言いにくいことはこちらから伝えますよ』と言ってもらえたので、とても安心感がありました」
スーモカウンターへ行ったことをきっかけに、一気に建築会社の情報を得ることができ、ぐんと家づくりが前に進んでいったAさん家族。
「土地がすんなりと決まったこともありますが、会社選びも効率よくできたおかげで、家づくりスタートから3カ月で建築会社を決めることができました」とAさんは振り返る。
モノを極力増やさない暮らし
Aさんが新居で実現したかった要望は大きく6つ。家族それぞれの個室をつくること、部屋干し用のランドリースペースを設けること、小さくても庭をつくること、みんなで集まれる広いLDK空間をつくること、窓は目的をしっかり考えてつくること、気密・断熱性能の高い家にすることだった。
「元々、妻はモノをあまり増やしたくないミニマリストなんですよ。だから、収納はあえてたくさんつくらずに、空間を広く、明るく、動線の良い住まいにしました。たくさんの会社の話を聞いたからこそ、家づくりの知識が増えて、あそこで見たあれが良かったね、こんなふうにするのもいいね、と自分たちに合う住まいの形が固まっていったんだと思います」と夫。
コスト削減のためにいろんな工夫もしましたと語る夫。
「例えば、ランドリースペースの物干しパイプは自分で取り付けましたし、庭の人工芝も頑張って張りました」
他にも、全館浄水機能を採用しているA邸。これは、キッチンだけでなく、シャワーやトイレ、洗面台などすべての蛇口から出る水が、セントラル浄水器のフィルターを通るシステムで、家づくりの情報収集をする中で見つけて、自分たちで問い合わせて取り付けたという。
「工務店や建築会社のことをまったく知らないところからスタートしたのに、一年でこんなに思い通りの家が建てられるなんて、思っても見なかったですね。調べ物をしたり、問い合わせをしたり、大変なこともあったけれど、家族が笑顔になれる家が完成して、とても満足しています。子どもたちも自分の部屋のクロスとフローリングは自分で選んだりして、家づくりを楽しんでくれました」と妻。
夫も「家族それぞれの個室ができたけど、基本的にはリビングで一緒に過ごすことが多いですね。リビング階段も考えたのですが、LDKが狭くなってしまうのは嫌でやめたんです。個室に篭りがちにならないか、少し心配していたのですが、まったく問題はなかったです。上手に個室を活用してくれていて、兄妹喧嘩が減りましたね。やっぱり、空間が広がった分、気持ちにも余裕ができるんでしょうね、ゆったりした気分で過ごせています」
撮影中、テキパキとカメラマンのお手伝いをしてくれていたしっかり者の次女。「お庭ができたので、マンションのベランダではできなかった家庭菜園をはじめました。おじいちゃんに野菜の育て方を教わりながら、この夏休みはトマトが30個、きゅうりも20本くらい収穫できました。これから、別のお野菜もたくさん育てたいと思っています」と、うれしそうに教えてくれた。
取材・文/馬場敦子 写真/杉浦幹雄
- DATA
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土地面積 129.48㎡ 延床面積 120.06㎡ 建築費 1800万円台 間取り 3LDK+納戸2室 世帯構成 夫(40歳)妻(40歳)長男(13歳)長女(13歳)次女(10歳)
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