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アクセントクロスでおしゃれなリビングやトイレを演出!人気色や注文住宅の成功例も

部屋の壁の一部に色や柄の異なるアクセントクロスを張ると、おしゃれで個性的な空間に仕上がります。輸入壁紙専門店WALPAの岡本美岐さんの話をもとに、専門家の視点でアクセントクロスの選び方や人気の色と柄、導入の成功例などを紹介します。

アクセントクロスとは?意味や特徴を解説

アクセントクロスとは、壁の一部にだけ違う色や柄のクロスを取り入れて空間のアクセントにするものを言います。

「基本的には4面ある壁面のうち、1面だけ色や柄が異なるクロスを取り入れて空間を印象的に仕上げます。壁のほかにも天井や飾り棚(ニッチ)、キッチンカウンターなどにアクセントクロスを張るのも人気です」(岡本さん、以下同)

アクセントクロスのイメージ

アクセントクロスによって家具や家電、建具もおしゃれに引き立てることができる(画像/PIXTA)

アクセントクロスの施工費用相場

アクセントクロスの施工費用は施工業者やハウスメーカーごとに幅があります。建築費用に含まれている場合もあれば、別途費用がかかる場合も。いずれにせよ、注文住宅の計画段階で、見積もり依頼の前に施主持込材料の受付可不可をあわせて確認したほうが良いでしょう。

一方で、DIYで6畳の一面の壁にアクセントクロスを張ると、クロス本体とクロスを張るのに必要な材料費を合わせて1万5000円から2万円ほどで実現可能です。

アクセントクロスを張る男女

アクセントクロスの張り付けは専門知識や技術がなくても可能。DIYで部屋の模様替えができるのが魅力(画像/PIXTA)

注文住宅でアクセントクロスを使うメリット

アクセントクロスを取り入れると、部屋がおしゃれに仕上がるだけでなく、施主こだわりの空間を実現することができます。

ここからはアクセントクロスを取り入れることで得られる3つのメリットをご紹介します。

テーマ性を演出できる

ラグジュアリー、和モダン、プロバンス風など、アクセントクロスによって空間にテーマ性を演出することができます。

「テーマに合わせてアクセントクロスやインテリア、家具を揃えると、統一感のあるおしゃれな空間になります」

アクセントクロスの実例

ヘキサゴンのコンクリートデザインのクロスを使用した実例。部屋全体がクールな印象に(写真提供/WALPA)

空間にメリハリが生まれる

壁面の一部だけ色や柄が違うと単調だった壁にメリハリが生まれ、空間を広く見せることができます。
例えば、
・奥行きを出したい場合は寒色系のクロス
・天井を高く見せたい場合は縦のラインが入ったクロス
・部屋を幅広く見せたい場合はボーダー柄のクロス
といったように、どんな色や柄を使うかによって空間の見え方が変わってきます。

アクセントクロスの実例

リビングにストライプのアクセントクロスを使ったことで天井を高く見せている(写真提供/WALPA)

壁の汚れや傷の対策になる

傷や汚れに強い素材の壁紙をアクセントクロスにして汚れや傷から守る方法もあります。

「ペットによる引っかき傷や小さなお子さんによる汚れ防止などの観点から、部屋の一部に傷や汚れに耐性のあるアクセントクロスを取り入れることもできます。その場合、ただおしゃれな空間になるだけでなく、機能面でも役に立ちます」

傷ついた壁紙

ペットの引っかき傷による壁へのダメージは深刻。爪研ぎをされそうな部分にアクセントクロスを張ることで対策を(画像/PIXTA)

注文住宅でアクセントクロスを使うデメリット

こだわりの空間を演出できるなどメリットの多いアクセントクロスですが、使い方次第では思うような恩恵を受けられないことも。あらかじめデメリットを把握しておけば、失敗を防ぎ、効果的にアクセントクロスを使うことができます。それでは、アクセントクロスを使うデメリットを確認していきましょう。

テーマ性を統一しないと落ち着かない空間になる

「アクセントクロスを使いすぎたり壁紙だけ主張してしまうと統一感のない空間になります。また、家具やインテリアとアクセントクロスのデザインが掛け離れてしまうとセンスのない印象になりがちです」

アクセントクロスを取り入れたことを後悔しないためにも、事前に計画して壁紙とインテリアのテーマを統一することが大切です。

壁紙のテーマが統一された部屋

おしゃれな空間にするためには、空間のテーマ性を統一することが重要(イラスト/青山京子)

建築前に壁紙のイメージを持つことが難しい

「家を建てる前に壁紙のイメージを正確に持つことは難しく、アクセントクロス選びに難儀するかもしれません。図面を見て間取りや広さをイメージすることはできても、壁のサイズ感や空間の雰囲気まで把握するのは容易ではありません。もし可能であれば建築段階で施工会社にお願いし展開図で家のつくりを確認するのがベストです」

特にアクセントクロスは空間全体の調和を意識して選ぶことが大切。不安な人は、家が完成した後に空間全体の雰囲気を見ながらアクセントクロスを選び、DIYで施工することもできます。

アクセントクロスのサンプルチップを見て想像する女性

サンプルのチップは小さいため、実際に壁紙を張った様子をイメージするのは難しい。できるだけ大きな面積のサンプルを確認したり、シミュレーションアプリなどを使うとイメージしやすくなる(イラスト/青山京子)

アクセントクロスの選び方と注意すべきポイントは?

お部屋の印象を大きく左右するアクセントクロス。アクセントクロス選びで失敗しないためには、いくつか注意すべきポイントがあります。ここからは、アクセントクロスの選び方と注意すべきポイントをお伝えしますので、ポイントをしっかり押さえて理想の住まいづくりを成功させましょう。

空間のテーマを1つに絞る

「どんな部屋にしたいのか、テーマを1つ決めてからアクセントクロスを選びます。服選びは全身のテーマに沿ってアクセサリーやヘアスタイルを決めますよね。アクセントクロスも服選びと同じで、空間のテーマを1つに絞った上で色や柄を選び、さらに調度品を合わせていくと良いと思います」

アクセントクロスの実例

ラグジュアリーをテーマにした空間。オランダ製のピンクのアクセントクロスと調度品がマッチしている(写真提供/WALPA)

部屋の中で最も目立つ壁に張る

どの壁にアクセントクロスを使うのかもポイントです。
「扉を開けたときに一番最初に目に入る壁にアクセントクロスを張りましょう。その空間の中で最も目立つ壁に張ることで、壁紙が部屋のアクセントとして機能します」

アクセントクロスの実例

おしゃれな木目調のクロスを寝室の最も目立つ壁に張り、部屋の雰囲気の決め手になった(写真提供/WALPA)

3色のバランスを考える

「カラーのバランスは、ベースとなるクロスのカラー:アクセントクロスのカラー:ポイントカラー=7:2:1が黄金比です。アクセントクロスが空間のアクセントとなるように、私たちは空間全体のバランスを見ながらお客さまにアドバイスをしています。注文住宅でアクセントクロスを取り入れる場合、ハウスメーカーのデザイナーやカラーコーディネーターなど専門知識を持つ人と相談しながらバランスを決めていくことをおすすめします」

アクセントクロスのカラーバランス

バランスの良い色合いがスタイリッシュな空間をつくる(イラスト/青山京子)

部屋の利用目的やつくりたいイメージによって色を決める

ここからは、編集部が解説します。

アクセントクロスは、利用目的やインテリアのテイストなど、つくりたい部屋のイメージによって選ぶ色が変わります。例えば、「ナチュラルな雰囲気にしたい」場合には、ベージュや白、グリーンなど、優しい色調を選ぶことでナチュラルさを演出することができます。

このように、あらかじめ色が与えるイメージについて知っておけばアクセントクロス選びがスムーズに進みます。

暖色・寒色・中間色のそれぞれが与えるイメージ

色は大きく分けて、「暖色」・「寒色」・「中間色」に分けることができます。

 

色の例

イメージ

暖色

オレンジ、黄色、赤など

あたたかい、元気、楽しい

寒色

青、グレーなど

爽やか、落ち着き、涼しげ

中間色

緑、紫など

安らぎ、リラックス、上品

「暖色」は、あたたかさや元気さ、楽しさなどを感じる色です。一方、「寒色」は、爽やか、落ち着き、涼しげなどのイメージを与えます。暖色と寒色どちらにも属さない「中間色」は、安らぎ、リラックス、上品などのイメージを持ちます。色が与える印象はそれぞれ大きく異なるため、色の持つイメージを考慮しながら用途に合わせて配色を考えましょう。

【各色ごとのイメージ】

色の種類

色が与えるイメージ

おすすめの部屋

強さ、エネルギッシュ、情熱的、食欲増進など

キッチン、ダイニング、子ども部屋

明るい、躍動など

子ども部屋、玄関

クール、涼しげ、集中など

寝室、書斎、浴室

落ち着き、安らぎ、癒やしなど

リビング、寝室、浴室

清潔、透明感、爽やかなど

リビング、寝室、洗面

スタイリッシュ、高級感、重厚感、上質感など

リビング、寝室、書斎

明度の高い色・低い色それぞれのイメージ

「明度」は、色の明るさを表していて、明度の最も高い色は「白」、最も低い色は「黒」です。

部屋を明るく見せたいときは、明度の高い色を選ぶのがおすすめ。また、明度の明るい色は光を反射するため、部屋を広く見せる効果が期待できます。

一方、落ち着いた雰囲気の部屋にしたいときは、明度の低い色を選ぶと良いでしょう。ただし、明度の低い色は部屋が狭く見えることがあるため注意が必要です。

 

色の種類

色が与えるイメージ

明度が高い色

白、パステルカラー(ペールトーン、ライトカラー)など

明るい、柔らかさ、軽やかさ、開放感

明度が低い色

黒、ネイビー、ダークグレー、モスグリーンなど

落ち着き、重厚感、高級感

彩度が高い色・低い色それぞれのイメージ

「彩度」は、色の鮮やかさを表しています。彩度が高い色を「ビビッドカラー」、彩度が低い色を「くすみカラー」と呼ぶこともあります。

彩度が高い色は、鮮やかでエネルギッシュな印象を持つ一方で、部屋に与えるインパクトが強すぎて居心地が悪くなってしまう可能性も。アクセントクロスを選ぶ際は、彩度と明度を考慮しつつ、「足す」「引く」を意識しながら部屋全体のバランスを図ることが大切です。

 

色の種類

色が与えるイメージ

彩度が高い色

赤・青・黄

明るい、派手、にぎやか

彩度が低い色

白・グレー・黒

落ち着き、シック、地味

面積は空間の10〜20%にする

アクセントクロスの面積が広いとクロスが与えるインパクトが薄くなってしまいます。そうならないように理想の面積比率も知っておきましょう。
「アクセントクロスを張るのに理想的な面積は、床や天井、壁を含めた空間全体の面積の10〜20%です。空間を印象付けるための壁紙なので、面積が小さすぎても大きすぎてもその効果は弱まってしまいます」

アクセントクロスが空間に占める割合

より効果的にアクセントクロスを使うためには、面積の比率も無視できないポイント(イラスト/青山京子)

テーマ性を出したい場合は柄物を選ぶ

「柄物は使い方が難しそうと敬遠する人もいますが、テーマ性を出しやすく部屋のアクセントとして使いやすい壁紙です。一枚絵の壁紙を、絵画を飾るようにアクセントクロスとして使う手法はとてもおしゃれです」

アクセントクロスの実例

一枚絵の壁紙をアクセントクロスにしたミーティングルーム。部屋の扉を開けた瞬間に南国風のイラストが目を引く(写真提供/WALPA)

シミュレーションができるアプリ等を利用する

「空間の写真のデータを使って、パソコンやスマホの画面上でクロスの試し張りができるアプリを使うのもおすすめです。サンプルのチップを確認するよりも空間のイメージがしやすくなり、失敗を防ぐことができます」

Wall Changer WALPAのアプリ

WALPAがリリースした壁紙シミュレーションアプリ「Wall Changer WALPA」。スマホやパソコンを使い、部屋に壁紙を張ったイメージを確認することができる(写真提供/WALPA)

素材の特徴を理解したうえで選ぶ

ここからは、編集部が解説します。

アクセントクロスは、素材によって質感、機能性、イメージ、価格が大きく異なります。それゆえ、素材それぞれの特徴やメリット・デメリットをしっかり理解したうえで選ぶことが重要です。

また、クロスは色柄、素材など種類が豊富であるため、「種類が多すぎて決められない」という人も多いものです。もし、色や柄で決められないときは、素材の特徴を活かして選んでみましょう。

ビニールクロス(ビニルクロス)の特徴やメリット・デメリット

ビニールクロスは、塩化ビニル樹脂を主原料としており、比較的安価で耐久性が高いという特徴があります。さらに、水を通しにくく汚れに強いのも魅力。

木目調やプリント柄、凹凸のあるエンボス加工など、デザイン性の高さと種類が豊富であることから、日本の住宅で最も使用率の高い素材といえます。

メンテナンスもしやすく、防臭、防菌、防カビなどの機能性にも優れているため、ペットを飼育している家庭や小さい子どもがいる家庭でも取り入れやすいでしょう。

ビニールクロスの写真

ビニールクロスは日本でもよく使われている素材(画像/PIXTA)

紙クロスの特徴やメリット・デメリット

紙クロスは、パルプを原料としており、吸音性に優れ、空気を通しやすいという特徴があります。日本になじみのある「障子」や「ふすま」をイメージするとわかりやすいでしょう。

和紙であれば独特な風合いを活かした和の雰囲気に、洋紙であれば海外風の部屋やホテルライクな空間に仕上がります。また、輸入物の紙クロスは、日本で探すのは難しいゴージャスなデザインや独特なデザインに出合えるのも魅力の1つです。

ただし、キッチンで紙クロスを使用する際には注意が必要です。キッチンは火災発生の危険性が高いことから、内装制限で「準不燃材または不燃材を使用すること」が義務付けられています。
2009年の法改正によって内装制限が緩和されたものの、コンロの中心から半径250mm、高さ800mmに当たる部分には特定不燃材を使用しなければならなりません。

紙クロスの中には、不燃認定されていない商品も多いため、キッチンやその周辺で紙クロスの使用を検討している場合は、専門的な知識を持つ人に相談しましょう。

織物クロス(布クロス)の特徴やメリット・デメリット

織物クロスは、木綿や麻、絹、ポリエステル、レーヨンなどが原料となっており、糸が織り成す上品さと、あたたかみが魅力のクロスです。また、重厚感や高級感があることから美術館や結婚式場、ホテルなどでも多く使用されています。

丈夫で破れにくく、水に濡れても伸びにくいという特徴があり、通気性や調湿効果も期待できます。一方で、水拭きは適しておらず、メンテナンスの手間がかかるというデメリットも。
さらに、紙クロスと同様に、防火性に優れている商品が少ないためキッチンで使用する際には注意が必要です。

家具にあわせて選ぶ

アクセントクロスを選ぶ際は、今ある家具の色に合わせて選ぶのも良いでしょう。部屋全体の色味を合わせることで、統一感のある空間に仕上がります。

例えば、グレーのソファに合わせる場合、同系色のダークグレーをアクセントクロスを取り入れれば、落ち着きのあるシックな雰囲気になります。ナチュラルな雰囲気にしたければ、ベージュやブラウン、グリーンもおすすめです。

一方ソファが明るい色味である場合、少し引き算をしてアクセントクロスは色味を抑えるとソファの存在が引き立つでしょう。

他にも、床の色や建具、照明などを意識して選ぶことでまとまりのある空間に仕上がります。壁紙サンプルと床材を照らし合わせたり、雑誌の施工事例などを参考にしながらイメージを膨らませましょう。

部屋の写真

手持ちの家具や購入予定の家具が決まっていれば、それらとのバランスを考えると空間にまとまりが生まれる(画像/PIXTA)

耐久性・撥水性などの機能性から選ぶ

アクセントクロスにはさまざまな機能が備わっています。コロナ禍以降には、抗菌・抗ウイルス性のあるクロスがより注目されるようになりました。

このように、機能性や用途を重視して、それぞれの部屋に合ったものを選ぶ方法も有効です。アクセントクロス選びのヒントとして、ぜひ下表を参考にしてください。

 

機能

おすすめの部屋

耐久性

キズや衝撃に強く剥がれにくい

子ども部屋、リビング

防汚性

汚れにくくお手入れしやすい

キッチン、子ども部屋

撥水性

水汚れに強く簡単に拭き取れる

キッチン、洗面、浴室、トイレ

抗菌性・抗ウイルス性

細菌の増殖を防ぐ

玄関、リビング、子ども部屋

消臭・防臭性

空間のニオイを吸着し、消臭する

洗面、トイレ、キッチン、ダイニング、玄関

抗アレルゲン性

ハウスダストや花粉などのアレルギー物質と接触し、働きを低減する

リビング、子ども部屋、寝室

調湿性

湿度を調整する

玄関、洗面、クローゼット、和室

光拡散性

光を反射、拡散。少ない電力で部屋を明るくする

リビング、ダイニング、書斎

大きめのサンプルをメーカーに用意してもらう

アクセントクロス選びでは、「サンプルで確認したけど、イメージした色や柄と違った」というケースが少なくありません。このような失敗を防ぐためには、大きめのサンプルを用意してもらうのがポイント。

お気に入りのアクセントクロスや気になるデザインが見つかったら、メーカーに問い合わせをしてできるだけ大きなサンプルを用意してもらいましょう。少なくともA4サイズのサンプルを手に入れて壁に張ってみると、よりイメージしやすくなります。

また、光の反射や角度によって見え方が変わります。水平に置いたり、垂直に立ててみたりしながら色の変化を確認しておくと後悔のない選択ができるでしょう。

壁紙サンプルの写真

取り入れたい壁紙が見つかったらなるべく大きめのサンプルをもらうとイメージしやすくなる(画像/PIXTA)

アクセントクロスの導入例。人気の色&柄も紹介!

それでは、実際にアクセントクロスを取り入れた空間の導入例を見ていきましょう。

リビング×木目調

リビングに木目調のアクセントクロスを導入した例。目に優しい木目調のクロスは観葉植物との相性も良く、くつろげる雰囲気を演出してくれます。

アクセントクロスの実例

質感を再現した木目調の壁紙は温もりのある雰囲気を醸し出し、オブジェなども引き立たせる(写真提供/WALPA)

テレビ背面×ライムイエロー

テレビの背面にライムイエローのアクセントクロスを張って明るく元気な雰囲気の空間に。ホワイトの建具とも調和し、海外風のリビングになっています。

アクセントクロスの実例

明度が高いイエローは家族が集うリビングを明るく楽しい印象にしてくれる(写真提供/WALPA)

寝室×グレージュ

グレージュのアクセントクロスを張ったホテルライクな寝室。1日の疲れを癒やす場所だからこそ、グレージュやベージュ、ネイビーなど目に優しい落ち着いた色の壁紙が人気です。

アクセントクロスの実例

アクセントクロスのカラーと共に寝具やカーテンの色味もチェックしながら、寝室をおしゃれにコーディネートしたい(写真提供/WALPA)

子ども部屋×ブルーグレー

子ども部屋にブルーグレーのアクセントクロスを導入した実例。ブルー系の色は心を落ち着かせて集中力を高めると言われているため、子ども部屋やワークスペースにぴったりです。

アクセントクロスの実例

勉強や作業に集中できる空間に仕上がった(写真提供/WALPA)

トイレ×北欧モダン

淡いベージュに鳥が飛ぶ北欧デザインのアクセントクロスをトイレに使用しました。おしゃれで可愛らしいトイレに仕上がっています。

アクセントクロスの実例

プライベートな空間だからこそ、ちょっと個性的な柄を使用するという選択肢も(写真提供/WALPA)

玄関×一枚絵

玄関のウェルカムウォールに一枚絵のアクセントクロスを使用しました。まるで絵画を飾ったような印象に仕上がっています。

アクセントクロスの実例

一枚絵の壁紙を玄関のニッチに使用するとインパクトが大きく、空間の印象の決め手になる(写真提供/WALPA)

キッチン背面×石目調

キッチンの背面に石目調のアクセントクロスを使用してスタイリッシュな雰囲気に仕上げた実例。

「石目や木目、レンガ、モルタルなど素材模様のクロスは最近のトレンドです」

アクセントクロスの実例

家具や照明のダークカラーとアクセントクロスが引き立て合っている。キッチンカウンターにも木目のクロスを斜め張りして印象的に(写真提供/WALPA)

キッチンカウンター×タイル柄

キッチンカウンターにタイル柄のクロスを張ってオリエンタルな雰囲気を演出。キッチンの背面には落ち着いたダークグレーのアクセントクロスを使用しています。異なる2種類のアクセントクロスが調和し、格好良いキッチンになりました。

アクセントクロスの実例

おしゃれな輸入壁紙を使うと海外風の空間になる(写真提供/WALPA)

天井×ネイビー

折り上げ天井にネイビーパープルのアクセントクロスを張った実例。天井にコントラストが生まれたことで、広がりを感じられる空間になりました。

アクセントクロスの実例

落ち着いたカラーのアクセントクロスを天井に張ると、上品な雰囲気の空間になる(写真提供/WALPA)

注文住宅でアクセントクロスを使ったマイホームの成功例を紹介

ここからはアクセントクロスを導入した実例を見ていきましょう。家のどの部分にどんなアクセントクロスを張るのかなど、先輩の成功例を家づくりのヒントにしてみるのはいかがでしょうか。

【case1】 長女が自分で選んだ淡い紫のアクセントクロス 

長女が中学校に入学するタイミングで妻の実家を二世帯住宅に建て替えたFさんファミリー。6人家族のこだわりが詰まった快適な新居が完成しました。長女の部屋には薄紫色のアクセントクロスを使い、空間全体にパステルカラーで統一感を出しています。こちらの壁紙はショールームで長女が自分で選んだお気に入りです。年齢を重ねても飽きが来ない、シンプルながらも可愛らしい子ども部屋になりました。

アクセントクロスの実例

淡い紫色の壁紙が白い家具とよく馴染んでいる。自分で選んだ壁紙は子どもにとっても特別感がある(撮影/本美安浩)

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【case2】 星空のクロスを使った遊び心のある寝室

子どもが生まれ、自由に遊べる家を建てたいと考えたKさんは冬でもあたたかく広々としたマイホームをつくりました。間取りや壁紙、インテリアの検討などすべてを楽しく決めていったというKさん。2階の主寝室の壁にはブルーのストライプ柄のクロス、天井には照明を消すと星空のように光るクロスを採用しました。照明器具の明かりを点けると月面の模様が浮かび上がります。就寝時間が待ち遠しくなりそうな、遊び心のある寝室です。

アクセントクロスの実例

部屋のクロス選びも家づくりにおける楽しみの1つ(撮影/宇津木圭)

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【case3】お気に入りの壁紙を各所のアクセントに

第二子の妊娠と増税を機にマイホームの新築を思い立ったIさん。建築会社のプランナーさんのアドバイスもあり、各所に気に入った壁紙を使用しました。スキップフロアやスタディースペースにはポップな柄のアクセントクロスを使用して明るい雰囲気にしました。買い置きの食材を入れておくパントリーの壁には淡いストライプ柄のアクセントクロスを使い、爽やかなイメージに。キッチンカウンターのガラスボトル型の照明と雰囲気がマッチしています。

ストライプの壁紙と青が印象的なキッチン/注文住宅実例

思い切って色々な壁紙を選んで遊んでみたというIさん夫婦(撮影/アラキシン)

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【case4】トイレ、和室、キッチンにアクセントクロスを取り入れ

住宅ローンのことを考え家づくりに動き出したAさん。長く安心して暮らせる家にしたいという思いのもと、住宅性能にこだわった住まいづくりを1年という短期間で実現させました。そんなAさんは、デザインに対するこだわりはあまりなかったそう。しかし、標準仕様でアクセントクロスを選ぶことができたため、トイレ、和室、キッチンにアクセントクロスを取り入れました。キッチンには照明とマッチした遊び心のあるレンガ調のアクセントウォールを取り入れたり、和室は畳に馴染む淡い緑のクロスをセレクトしました。

Aさん宅の注文住宅実例

リビングの一角に設けた2.5畳の和室には、優しいグリーンのアクセントクロスを取り入れた(写真/本美安浩)

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【case5】トイレにアクセントクロスを使ってモダンな仕上がりに

それまで住んでいた賃貸住宅から突然の退去告知を受け新居を探しはじめることになったSさんは、最初はマンションを購入する予定でスーモカウンターを訪れました。

しかし、訪れたスーモカウンターから「注文住宅はどうですか?」と思わぬ提案が。そこからトントン拍子に家づくりは進み、無事退去に間に合うスケジュールでこだわりの住まいが完成しました。高い断熱性能にこだわり実用性を重視したという住まいは、グレーを基調としたことでシックで落ち着きのある空間に仕上がりました。

Sさん宅の注文住宅実例

レンガ調のアクセントクロスを取り入れ、モダンな雰囲気に仕上げたトイレ(写真/河原大輔)

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突然の退去告知を受け新居探し。縁あって注文住宅を建築するまで

【case6】青を基調としたアクセントクロスとさりげなく目立つアクセントクロスを採用

Oさんファミリーは、「自分たちになんとなくフィットする住まい」を目指し家づくりをスタート。

間取り、動線、日当たり、空間デザインなど、建築会社の担当者と何度も試行錯誤を重ね、快適な住まいを実現しました。内装は、リビング、ニッチ、折り上げ天井にブルー系のアクセントクロスを取り入れたことでまとまりのある空間に仕上がっています。

Oさん宅の注文住宅実例

サイズ感にこだわった折り上げ天井。さりげなく目立つように薄い水色のアクセントクロスを取り入れた(写真/ご本人)

Oさん宅の注文住宅実例

Oさん夫婦がこだわって選んだブルーのアクセントクロス(写真/ご本人)

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【case7】寝室にアクセントクロスを取り入れ遊びを加えた

結婚を機に、実家を二世帯住宅に建て替えたTさん。間取りはすぐに決まったため、外構や内装デザインにこだわって家づくりを行いました。

内装の色合いは建築会社のインテリアコーディネーターと打ち合わせを重ね、白を基調とした明るく開放感あふれる雰囲気に。さらに、洗面脱衣所にはTさんがSNSで見つけた画像をもとに、同じものを探してもらったというこだわりのクロスを取り入れました。内装の色合いに合わせて、照明やカーテンも建築会社から提案を受けたことで統一感のある住まいが完成しました。

Tさん宅の注文住宅実例

他の空間とのバランスを考えつつも、遊び心を加えた寝室のアクセントクロス(写真/本美安浩)

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アクセントクロスで考えられる失敗例は?

アクセントクロスで考えられる失敗には、以下のようなケースがあります。

  • 部屋の統一感が損なわれた
  • イメージしていた色や柄と違った
  • 空間に飽きてしまう
  • 無難な色を選びすぎてアクセントになっていない
  • 部屋が暗い印象になってしまった

アクセントクロスは壁の一面とはいえ、カーテンのように気軽に替えることはできません。失敗を防ぐためには、取り入れる場所のインテリアや家具、床の色などを考慮し、それらと調和した色・デザインで、お気に入りのものを選ぶとよいでしょう。

アクセントクロスを取り入れるときのポイントのまとめ

アクセントクロスを使うことで空間がおしゃれな雰囲気になり、テーマ性が生まれます。しかし気をつけなければいけないのはテーマの混在。洋服を選ぶときと同様に、空間のテーマを1つに統一することで全体のデザイン性が高まります。

また、アクセントクロスが占める面積比率や空間全体のカラーバランスも大切なポイント。施工会社とよく話し合い、アクセントクロスセンスを上手に使ったセンスの良い空間をつくっていきましょう。

スーモカウンターに相談してみよう

「家を購入したいけど何から始めればいいの?」「注文住宅ってノープランでも建てられる?」など、住まいに関することで悩んでいる人は、ぜひスーモカウンターへご相談ください。スーモカウンターでは、お客様の理想の住まいに最適な依頼先を提案、ご紹介します。

無料個別相談のほか、「ハウスメーカー・工務店選び方講座」や「子育て世帯の家づくり講座」など、家づくりに関する無料講座も利用できます。まずはお気軽にお問い合わせください。

イラスト/青山京子

監修/SUUMO編集部(部屋の利用目的やつくりたいイメージによって色を決める素材の特徴を理解したうえで選ぶ家具にあわせて選ぶ耐久性・撥水性などの機能性から選ぶ大きめのサンプルをメーカーに用意してもらうアクセントクロスで考えられる失敗例は?

取材協力/岡本美岐(輸入壁紙専門店 WALPA インテリアコーディネーター)
取材・執筆/佐藤愛美(りんかく)