家を建てる際、多くの人が悩む子供部屋。まだ子どもが小さい、子どもが増えるかもしれないから部屋数が決められない、あと数年で家を出るかもしれないなど、不確定要素が多いことがその理由だ。そこで、子供部屋のプランニングのアイデアと、大満足の子供部屋をつくった先輩たちの事例を紹介しよう。
目次
子供部屋はいつから、どれくらいの広さがあればいい?
子供部屋をいつから使い始めるかは家庭によって違うが、一つのタイミングとして挙げられるのが、小学校入学のとき。学習机を買い与えるタイミングで、子供部屋を整える、使い始めるという流れになることが多いようだ。
では、子供部屋はどれくらいの広さでつくっておけばいいのだろう。生活デザイン設計室 サンク一級建築士事務所代表の古屋茂子さんによると「小学生から中学生へと進むにつれて趣味や持ち物も多くなるので広くできれば理想ですが、ベッド、机、本などの日常品の置き場を考えると5畳は欲しいところ」なのだそう。
子供部屋のつくり方、どんなアイデアがある?
子供部屋は、必ずしも1人1部屋がいいとは限らない。どんな子供部屋・使い方がいいのかは、子どもの人数、性別、年齢、教育方針などによっても違う。プランニングの際は、次のようなアイデアも参考にしてみよう。
●将来、間仕切りをして個室に
広めの子供部屋をつくっておき、子供が小さいうちは遊び場として共有。個室が必要な時期が来たら、壁や間仕切り家具で仕切って個室をつくるというアイデア。仕切った後のことを考え、窓やドア、照明器具などは複数設けておくのがポイント
●寝る部屋・勉強する部屋に分ける
最初から個室を人数分つくっておき、子供が小さいうちは寝る部屋・勉強する部屋と用途別に分けて共有させるアイデア。個室が必要になったときは、それぞれの個室として使わせる。同性で年齢の近い兄弟・姉妹などに向いている
●家族でスタディースペースを共有
寝室としての個室を与えたうえで、勉強は家族で共有するスタディースペースを使うプランも(下図参照)。子供の性別が違い、年齢差がある場合にも有効なアイデア。集中して勉強したいときのために、個室はベッドと机、本棚が置ける5畳以上あると◎
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実例紹介*子供部屋のつくり方に工夫した先輩たちの家を見てみよう
子どもにぴったり合った子供部屋をつくることで、家族で過ごす時間・空間も豊かになるはず。スーモカウンターを利用して大満足の家づくりをかなえたケースを紹介しよう。
●実例1:子供部屋を将来分けられるよう、ドアや照明を2コずつ設けて
子どもが生まれてから、家の子育て環境について改めて考え始めたというMさん。入園式までの入居を目指し、そのためのダンドリを含めてスーモカウンターに相談しました。
建てた当初は子どもが1人で、その先の予定がわからないため、子ども部屋は将来2つに分けられるつくりに。まだ小さいため使っていないが、家族が笑顔で集まる広いリビングに大満足。「一軒家は子どもが騒いだり走り回ったりしても気にならないのがいいですね」
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●実例2:玄関にファミリークローゼットを設けて子供部屋をすっきり
子どもが元気よく走り回っても上下階のことを気にせずに暮らしたいと思い、一戸建てを建てることにしたHさん。スーモカウンターから紹介された1社が希望エリアに分譲地を持っており、相場より安く購入できるとわかり、その会社をパートナーに選びました。
共働きのHさんは、家事・育児をしやすい環境を考え、玄関にファミリークローゼットを設置。家族が普段着る服をすべてここに収納することにし、洗濯動線を短縮しました。さらに中2階にスタディースペースを設けたことで、子供部屋はいつもすっきり。機能的で暮らしやすいマイホームが完成しました。
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●実例3:ウォークインクローゼットでつながる2つの子ども部屋
長男が大きくなるにつれ、アパートが手狭になり、注文住宅を建てることにしたUさん。スーモカウンターに相談し、欲しい情報を的確にくれた会社を選びました。
家づくり中に次男が生まれたため、子供部屋は最初から2つ用意。2つの部屋を、いずれは2人で一緒に使うウォークインクローゼットでつなぐことにしました。お互いの部屋を自由に行き来もでき、かつ区切られており、ちょうどよい距離感が保てるアイデアです。
リビングは子どもたちがおもちゃで遊んだり、カウンターで宿題をしたりと、ここだけで生活が完結するフリースペースに。「料理をつくりながら様子を見られるので安心です」
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子どもの成長を見越して、リビングには宿題用机も
子供部屋のベストなつくり方はケースバイケース。子どもの人数、性別、年齢、数年後のライフスタイルなどによって変わってくるので、じっくり検討することが大切と言えそう。設計アイデアの豊富な建築会社を見つけ、わが家にとってベストなプランをつくろう。