新築一戸建てを検討する際に、建売住宅と注文住宅のどちらが良いか悩む方は多いでしょう。それぞれの住宅には、価格やプランの自由度、メリット・デメリットなど、さまざまな違いがあります。
そこで今回は、一級建築士の佐川旭さんにお話を伺いながら、建売住宅と注文住宅を比較しました。双方の特徴やメリット・デメリット、費用、寿命の違いなどを解説していますので、ぴったりの住まいを選べるようになるでしょう。
また、建売住宅と注文住宅のどちらを選ぶべきか悩んでいる方のために、実際に検討した方の事例や検討ポイントも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
建売住宅と注文住宅の割合はどっちの方が多い?
国土交通省が発表した「建築着工統計調査報告(令和5年度計分)」によると、2023年度に新たに着工された住宅の数は、持家(注文住宅)が219,622戸、分譲一戸建て住宅(建売)が133,615戸でした。これを比較すると、注文住宅の方が建売住宅より約1.6倍多いことがわかります。ただし、建売と注文住宅の割合は地域によって異なります。
土地価格が高騰している大都市では、価格が比較的安い建売住宅が選ばれることが多いです。都市部では建売住宅の供給が多く、立地を重視する人が希望の物件を見つけやすいため、建売住宅が人気となっています。
一方、人口が少ない地域では、建売住宅と注文住宅の価格差が小さいため、注文住宅が選ばれやすいです。また、親族から土地を譲り受けて家を建てるケースが多いのも、地方で注文住宅の割合が高い理由の一つと考えられます。
このように、建売住宅と注文住宅の選ばれる割合は、都市部と地方で異なる傾向が見られます。
建売住宅の特徴とメリット・デメリット
建売住宅は、建物と土地がセットになっていて、家の設計もほぼ決まった状態で売りに出される住宅のことです。この建売住宅には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
建売住宅のメリット
一般的に割安な価格で購入できる
「建売住宅は土地を買い、その上に注文住宅を建てるよりも、一般的に割安な価格で購入できます」(佐川さん、以下同)
多くの場合、建売住宅は住宅会社が所有する土地に同じ規格で建てられることが一般的です。同規格で建てることで、必要な建材の種類や量が予測しやすくなり、まとめて発注することで建築費用を抑えられるためです。また、注文住宅のように建築会社と施主が頻繁に打ち合わせを行う必要がないため、その分の人件費も節約できます。
さらに、建売住宅は住宅会社1社との直接契約となるため、仲介手数料がかからないケースもあります。これらの要因により、建売住宅は割安な価格で提供できるのです。
完成した家を実際に確認できる
「建売住宅は完成した家を実際に見て確認できる点もメリットです」
建売住宅の場合、完成した家を見たうえで購入を検討できます。外観や内装、間取り、設備などを細かくチェックできるため、住んだときのイメージが掴みやすく、総合的に評価したうえで購入の決断ができるでしょう。
一方、注文住宅の場合は完成するまで実際の家を見ることができません。設計段階でしっかりとイメージを固めたとしても、完成後に予想と違う点や不満が出てくることもゼロではないため、リスクが伴います。
ただ注意すべき点として、未完成の状態で建売住宅が販売されるケースもあります。その場合、完成物件の見学ができないため、図面やイメージイラストだけでなく、モデルハウスや同じ規格で建てられた完成済み物件を見て購入を検討する必要があります。
入居までの期間が短く、スケジュールが組みやすい
「建売住宅は、契約後はすでに出来上がっている家に引越すだけなので、入居までの期間が短く、子どもの入学までに住み始めたい場合などは、スケジュールを組みやすいでしょう」
建売住宅の大きなメリットは、すでに完成しているため入居までの期間が短いことです。住宅ローンを利用して購入する場合、契約から約1~2カ月で入居できます。
一方、注文住宅は土地探しから工事完了までに半年から1年ほどかかります。子どもの入学や転勤など、タイミングに合わせて住み替えたい場合でも、スケジュールを立てやすく、計画的に住宅購入や入居準備が進められるのが建売住宅の魅力です。
建売住宅のデメリット
間取り・設備・建材に対して大きな変更ができない
「建売住宅は間取りや建材、設備などの仕様はほぼ決まっており、大きな変更はできません」
建売住宅は、あらかじめ決められた規格で建てられているため、分譲地にあるほかの家とほぼ同じ仕様になることがほとんどです。一般的に建売住宅は、多くの人に受け入れられる間取りや仕様、デザインを採用しています。そのため、特定の間取りや設備、デザインにこだわりたい人には向いていません。
未完成の状態で販売される建売住宅の場合、間取りの変更やオプション設備の追加が可能なこともあります。しかし、対応できる範囲には限りがあり、自由に変更できるわけではないので注意が必要です。
建築過程を確認できない
「建売住宅は建築過程を見ることができないので、しっかり建てられているのか不安に思う人もいるでしょう」
たとえば、安全な暮らしを送るためには、土地の状態が非常に重要です。土地は住宅の耐震性や耐久性に大きく影響し、軟弱な地盤の場合は土地改良が必要となります。しかし、建売住宅では土地改良が適切に行われているかを確認することは難しいです。
また、購入前にハザードマップなどでそのエリアの土地の状況を確認することも大切です。地盤が弱いなど気になる点があれば、業者に対して改良工事を行ったのか確認しましょう。そうすることで、建売住宅を選ぶための判断材料となります。
隣家との距離が近くなりがち
「建売住宅は一定の広さの分譲地に、できるだけ多くの家を効率的に建てようとすることが多く、隣家との距離は近くなりがちです」
そのため、プライバシーの問題が心配されます。たとえば、隣の家からの視線や騒音が気になり、ストレスを感じるかもしれません。
また、家の配置によっては日当たりが悪くなることもあります。建売住宅を購入する際には、隣家とのプライバシー対策がしっかりされているか、日当たりに問題がないかをよく確認しましょう。長期間快適に暮らせる住宅を選ぶことが大切です。
注文住宅の特徴とメリット・デメリット
注文住宅は、設計事務所や工務店、ハウスメーカーなどに依頼し、一から建てる住宅のことです。ハウスメーカーによっては、まったくの自由というわけではなく、ある程度規格化されていて、いくつかの選択肢の中から選ぶというケースもあります。
注文住宅には、建売住宅と比較してどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
注文住宅のメリット
自由度が高い
「基本的に、注文住宅は間取りや仕様、設備などを自由に決められる点が最大のメリットです」
通常の建売住宅は、大人2人と子ども2人の家族を想定して設計されているケースが多いです。しかし、注文住宅なら子どもが3人以上いる場合や、親世代との同居などにも柔軟に対応できる部屋数や広さで設計できます。
壁材・床材などの建材・建具にもこだわることができ、外観のデザインに個性を与えたり、ウッドデッキやインナーガレージを備えた家にしたりすることも可能です。設備に関しても個人の好み・ニーズから選ぶことができ、理想的かつ高品質な住宅を実現できます。
また、家を建てる土地にもこだわれるのもメリットです。空いた土地があることが前提になりますが、自分や家族が理想とするエリアにある土地を買って、家を建てられます。
建築途中でも柔軟な対応が可能
「注文住宅では家を建てている途中でも、ある程度の変更であれば対応できます」
たとえば、建築の初期段階であれば、壁紙や外壁材の変更が可能な場合があります。ただし、できないケースもありますので注意が必要です。
また、設備機器の変更は建築初期でもサイズを変えると設計変更が生じますので事前に確認することが重要です。
ほかにも、収納スペースの高さを変えたいといった要望が出てくることもよくあります。家の建築がどのような段階に進んでいるかにもよりますが、このような細かい変更であれば、ある程度対応してもらえるでしょう。
ただし、間取りの変更については、建築確認申請前の段階であれば対応できる場合もありますが、建築会社によって建築中に変更できる箇所や範囲が異なるため、契約前にしっかり確認することが重要です。
依頼先によっては家具の造作が可能
「また、注文住宅であれば、依頼先によっては建築と同時に家具を造作してもらうこともできます」
造作家具はオーダーメイドなので、その家にぴったりの寸法でつくられ、内装と統一されたデザインに仕上げることができます。さらに、収納家具であれば収納するものに合わせたサイズで設計できるため、市販の家具では収納できないものもスムーズに収納できるでしょう。
通常、必要な家具は自分で購入しなければなりませんが、サイズや収納力、デザインが合わないことも多々あります。家具の造作を依頼できる場合、理想の家具を探す手間や労力を省くことができるのも大きなメリットです。
注文住宅のデメリット
費用が割高になる
「建売住宅よりは一般的にコストが割高になります」
注文住宅の場合、家の間取りや仕様、デザインなどを設計士やデザイナーと打ち合わせながら決める必要があります。
多くの人が関わっており、さらに、納得のいく家にするためには頻繁に打ち合わせを行うこともあり、そのたびに人件費がかかってしまいます。
また、注文住宅では使用する建材や設備が家ごとに異なるため、個別に発注・仕入れを行います。建売住宅のようにまとめて発注してその分費用を節約することができません。
加えて、建材や設備のメーカーやモデル、グレードによっても費用は変わります。こだわりが強い家ほど費用は高くなりますが、注文住宅は自由度が高い分、工夫次第で予算を調整することも可能です。
入居までに時間がかかる
「また、注文住宅は打ち合わせや建築に時間がかかるため、すぐには入居できません」
建売と違って入居まで時間がかかることもデメリットです。施主とハウスメーカー・工務店の担当者と打ち合わせが必要になり、決めなければいけないことが多いので、打ち合わせが長期化するケースは珍しくありません。
初期の面談から契約まで平均で1~3カ月はかかるとされています。そして、工事期間は2~6カ月程かかります。土地を購入するところから始まる場合、土地探しから契約までの期間もプラスされるので、さらに入居まで時間がかかることになるでしょう。
子どもの入学や転勤に合わせて入居したい場合、余裕のあるスケジュールを組んで、計画的に家づくりを進めることが求められます。
依頼先選びが難しい
「注文住宅の場合、ハウスメーカーによっては、対応している構造・構法が決まっているケースもあり、自分が理想としている家が建てられる依頼先かどうか、依頼先選びが重要になります」
注文住宅の成功は、選ぶ業者によっても大きく左右されます。建築会社ごとに対応できる構造や工法が異なるため、コンクリート造の家を建てたいと思っても木造建築をしている会社には依頼できません。そのため、各建築会社がどのような家を建てられるのか、得意な構造や工法などをしっかりと確認することが重要です。
建築会社を選ぶ際には、カタログを取り寄せるだけでなく、住宅展示場やモデルハウス、完成見学会にも足を運んでみましょう。また、2~3社ほど候補を選んで相見積もりをとり、価格や見積書の見やすさを比較することも大切です。さらに、アフターサービスや保証制度など、完成後のサポートも確認し、信頼できる業者を選びましょう。
もし依頼先の選択に迷われた場合は、「スーモカウンター」に相談してみるのもおすすめです。スーモカウンターでは、経験豊富なアドバイザーが家づくりの要望を整理し、予算や希望に合った建築会社をご紹介します。無料で利用できますので、お気軽にご利用ください。
建売と注文住宅には、価格差や寿命の違いもある?
建売住宅は注文住宅よりも一般的に割安ですが、どのくらいの価格差があるのでしょうか。また、建物の寿命に違いはあるのでしょうか。
家づくりにかかる費用
家づくりには、大きく分けて次の費用がかかります。
・土地代
・本体建築工事費
・付帯工事費
・諸費用
建売住宅の場合は、基本的にこれらの費用すべてを一つの会社に支払うため、本体建築工事費だけを抜き出して、注文住宅の建築費と比較しづらいというのが実情です。
「また、注文住宅の場合は、依頼先によっても建築費に大きな差が出ます。
私の経験上、あえて目安を提示するとすれば、注文住宅で坪単価約90万円~100万円、建売住宅で坪単価約55万円~65万円というのが目安になると思います。
建売住宅は土地とセットで利益が出ればいいと考えて坪単価を安くしていたり、一括発注などの工夫によってコストを削減していたりするため、この価格差が生まれます。
ただし、現在建築費用が高騰しているため、建売住宅も注文住宅も、今後は今以上にコストが上がる可能性があります」
この見積もりは一例です。坪単価を抑えたローコスト住宅を建築している会社もありますので気になる会社があったら問い合わせをしてみてください。
建売の資材や設備は、汎用的なリーズナブルなもの?
「建売住宅は資材や設備のグレードを下げているから割安だと思う人もいるかもしれません。たしかにそういう会社もありますが、企業努力によってコストを抑えているケースもあります。
たとえば、トイレやユニットバス、キッチンなどの住宅設備は、大量発注することで仕入れコストを抑えることができるため、必ずしもグレードの低いものを使っているとは限りません」
注文住宅では、こだわるほど高くなる
「注文住宅は、間取りや設備が自由なため、いくらでもこだわれます。ただし、こだわればこだわるほどコストは高くなります。全体の予算感をしっかりと持ったうえで、メリハリの利いた予算配分を心掛けることが重要です」
メンテナンスやランニングコストの違い
長い目で見れば、メンテナンスのしやすさや、ランニングコストの違いも気になるところです。
「注文住宅の場合、自然素材を好んで使う人が多い傾向がありますが、一般的に自然素材は定期的なメンテナンスが必要です。一方で、メンテナンスのあまり必要ない資材や長持ちする資材を選ぶこともできます。
メンテナンス性が高く長持ちする資材を使った注文住宅は、標準的な資材を使った建売住宅より建物の寿命も長くなります。
同様に、注文住宅で断熱性の高い外壁や窓、サッシなどを選べば、月々の光熱費を抑えることができます。
ただし、建売住宅と注文住宅のどちらがいいというわけではなく、使われる資材や設備によります」
固定資産税など、税金の違い
「建売住宅だから固定資産税が安くなる、注文住宅だから高くなるということはありません」
ただし、固定資産税の家屋の評価方法は、再建築価格方式(同じ建物を建てた場合の価格を基準として評価する方式)を採用しているため、注文住宅で高級な建材などを使っていれば、固定資産税が高くなる可能性があります。
また、長期優良住宅であれば、一般的な新築住宅よりも固定資産税の減額期間が長くなる制度もあり、注文住宅でこのような基準に合致する住宅(認定長期優良住宅)を建てれば、固定資産税が安くなる可能性もあります。
詳しくは国土交通省のサイトをご確認ください
認定長期優良住宅に関する特例措置
建売と注文住宅の入居までにかかる時間の違い
「個人差があるため、あくまで参考ですが、建売住宅の場合、家探しを始めてから入居までにかかる期間は、約4カ月~6カ月です。
注文住宅の場合は、土地探しや依頼先選びから入居まで、少なくとも約1年~1年半かかります。
もちろん、土地探しに数年かけたり、建物のプランニングに半年以上かけたりするケースもあります」
建売と注文住宅、どっちがいいの?
これまで、建売住宅と注文住宅、それぞれの特徴やメリット・デメリットを見てきましたが、あらためて、自分たちがどちらに向いているか知りたい人のためにチェックシートを用意しました。
なお、各項目に対する重要度は人それぞれなので、あくまでも一つの目安としてお考えください。
【A】
□土地を取得済みである
□入居までじっくり時間をかけられる
□家には自分のこだわりを反映させたい
□希望するデザインや素材、設備がある
【B】
□予算をなるべく抑えたい
□すぐに入居したい事情がある
□隣家との距離はあまり気にしない
□出来上がりを見てから決めたい
Aのチェックが多かった人は、注文住宅が向いています。
Bのチェックが多かった人は、建売住宅が向いています。
チェックが散らばった人は、譲れないものがどちらに多いかを考えてみましょう。
建築条件付き売地という選択
一戸建て住宅を購入する際は、建売住宅か注文住宅かで選ぶことがほとんどですが、ほかにも「建築条件付き売地」という選択があります。
建築条件付き売地とは
「建築条件付き売地とは、建築会社が決まっている売地のことです。土地と建物の依頼先がセットになっている点は建売住宅に似ていますが、建物を一から建築する点は注文住宅に似ています」
建築条件付き売地のメリット・デメリット
「メリットは、間取りを自由に決められる点です。また、注文住宅に比べればトータルのコストは割安なことが多いでしょう。
デメリットは、住宅の構造・構法や仕様はある程度決まっていて、選択肢が少ない点や、好きな建築会社やハウスメーカーを選べないことです。建築条件付き土地を購入して、指定の建築会社ではなく、たとえば自分の好きな建築会社やハウスメーカーで建てたい場合、建築条件を外すのに数百万円を支払わなくてはなりません」
建売と注文住宅の双方を検討して理想の住まいを実現した先輩たちの事例を紹介!
スーモカウンターを利用して、建売住宅と注文住宅の双方を検討したうえで、理想の住まいを実現した先輩たちの事例を紹介します。その人たちが、どんな点にこだわり、どんな住まいを実現したのか、実例を参考に学んでいきましょう。
【実例1】注文住宅に手が届くことを知り、こだわりの詰まった新居が完成!
新築一戸建てを検討し始めたMさん夫妻。当初は注文住宅へのこだわりがなく、建売住宅を見学したこともあると言います。
しかし、夫の希望は鉄骨住宅で建売住宅では数が少なかったため、スーモカウンターに話を聞きに行くことに。そこで自分たちのニーズが明確になり、予算的に注文住宅も可能だと知りました。鉄骨住宅の扱いがある建築会社3社を紹介してもらい、そのうちの1社と契約。
収納たっぷりのオープンキッチンや、白いレンガ調の壁紙がおしゃれなリビング、電気代を節約できるZEHや太陽光発電など、こだわりの詰まった新居に大満足です。
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期間内に希望エリアで、車が3台止められる土地探しに成功!
【実例2】好きな間取りにしたいと注文住宅を選択し、高気密・高断熱の家が実現
一戸建てを購入することにしたKさん。まず建売住宅を見学しましたが、自分の好きな間取りにしたいと、注文住宅を建てることを決心。
スーモカウンターを訪れ、トータル予算と高気密・高断熱へのこだわりを伝えると、すぐに6社を紹介され、その中から3社をピックアップしました。
3社のモデルハウスを訪れ、室内の乾燥が気にならなかった1社に依頼を決定。
完成した新居で実際に暮らしてみて、とくにありがたみを感じたのは家の遮音性の高さだったと言います。今は、子どもが泣いたときも気を使わなくて済む住まいが、大のお気に入りです。
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高気密・高断熱の家で遮音性にも満足。子どもの声や音で気を使わない住まいに
【実例3】開放感にこだわった、土地の狭さを感じさせない注文住宅
自分たちには注文住宅は建てられないと思い、建売住宅の購入を検討していたKさん夫妻。なかなか条件の合う物件が見つからず、スーモカウンターを訪れました。そこで相談するうちに、注文住宅が可能だとわかり、注文住宅を検討することに。紹介された会社の中から、最終的に営業担当の印象が良かった会社と契約しました。
家づくりでとくにこだわったのは、開放感。吹き抜けの開放感たっぷりの南向きリビングは、白を基調にしてスッキリとした空間に。さまざまな工夫で、土地の狭さが感じられない広々とした住まいを実現できました。
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限られたスペースを最大活用し、駐車スペースも2台確保!のんびりくつろげる居心地のいい家
【実例4】プロヴァンス風のデザインと、家事が楽な回遊動線が特徴の注文住宅
実家が一戸建てで、家を買うならマンションではなく一戸建てにしたいと思っていたHさん夫妻。建売住宅にするか注文住宅にするかで迷い、スーモカウンターを訪れました。そこで、注文住宅の性能面やプランの自由度に魅力を感じ、予算やデザインテイストの希望を伝え、紹介された会社の中から依頼先を決定。
完成した新居は、インテリアとエクステリアは白を基調としたプロヴァンス風のデザイン。キッチンは、リビングダイニングが見渡せる対面キッチンを採用。家事動線にもこだわり、1階はリビング階段を中心に回遊できるようになっています。
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憧れのプロヴァンステイストの明るい空間で、ゆったりとした暮らしを楽しむ
【実例5】突然の退去告知から注文住宅を建築するまで
Sさん夫婦は特定優良賃貸住宅に住んでいましたが、建物が分譲物件として売りに出されることになり、1年後の退去を求められました。理想的な賃貸物件が見つからなかったため、スーモカウンターにマンション購入の相談をしたところ、注文住宅の提案を受け、注文住宅の建築を検討し始めました。
立地と予算に合う土地が見つかるかが心配でしたが、すぐに立地の良い土地を紹介してもらい、問題は解決。こうして、在宅ワークをする夫や、夫婦がそれぞれ一人の時間を大切にできるよう考慮された3階建ての家が完成しました。実用性を重視した快適な住まいに、Sさん夫婦は大変満足しています。
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突然の退去告知を受け新居探し。縁あって注文住宅を建築するまで
【実例6】高断熱、ZEH基準以上の省エネ住宅を実現
Nさん夫婦は、将来を見据えて駅近の築25年の中古マンションを購入しました。しかし、管理費の値上げなど経済的な負担が大きいことや、妻の妊娠が判明したことをきっかけに住み替えを考え始めます。
家づくりに関する情報をネットで収集し、住宅性能の高い家を建てたいという希望を持っていたNさん。SNSの投稿で知ったスーモカウンターを利用して省エネ住宅に強い建築会社を5社紹介してもらい、そのうちの1社と契約。
その結果、高断熱でZEH基準を超える省エネ住宅を完成させました。また、妻の希望に応じて家事がしやすい回遊動線の間取りにもこだわり、湯冷めしにくい高断熱の浴槽も取り入れるなど、夫婦のこだわりを詰め込んだ家が完成しました。
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マンションを売却し、高断熱・ZEH基準の住宅に住み替えるまで
【実例7】駅近でも静かで断熱性能の高い家
結婚後、賃貸の戸建てに住んでいたHさん夫妻は、長女の誕生を機にマイホームを検討し始めました。まずは最寄り駅から近い建売住宅を探し、いくつかの内覧会に参加しましたが、予算内に収まる物件が見つからなかったそうです。
そんな中、希望のエリアで予算に合う土地を発見。そこで注文住宅を視野に入れるようになり、CMで見かけたスーモカウンターに相談しました。スーモカウンターからは希望の予算で建築できる会社を紹介され、線路沿いにあるのに電車の走行音が聞こえない、防音性の高いモデルハウスを持つ1社と契約しました。
完成した家は無垢床の温もりが感じられ、断熱性能も優れているため冬場も暖かく過ごせます。さらに、室内に電車の走行音が響くこともなく、家事動線も考慮された快適な住まいになったそうです。
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線路沿いの便利な立地でも静かに暮らせる断熱性能と動線のいい家
【実例8】インナーガレージとエレベーター付きの二世帯住宅
バイクが趣味で、6台のバイクを所有していたMさん夫妻は、憧れのバイクを手に入れたのをきっかけにガレージ付きの建売住宅を探し始めました。しかし、理想の物件が見つからず、一人暮らしの祖母や将来的な親との同居を考えた結果、注文住宅を建てることを決意。
スーモカウンターが紹介してくれた4社の中から、インナーガレージに理解があり、祖母や親の介護を見越した設備や間取りを提案してくれて、さらに標準装備が充実した1社を選びました。完成したのは3階建ての5LDKの家。玄関の横から愛車を眺められるインナーガレージが特徴です。
土地の大きさの都合でリビングは2階に配置され、ホームエレベーターを設けることで高齢の祖母や親も安心して移動できるように工夫しました。祖母好みのモダンなデザインのリビングや高性能なシステムキッチンなど、家族の好みやこだわりが詰まった素敵な家になりました。
この実例をもっと詳しく→
インナーガレージとエレベーター付きで快適な、祖母と同居の家
建売を選ぶか注文住宅にするか、検討すべきポイントは?
最後にあらためて佐川さんに、建売住宅を選ぶか注文住宅にするか、検討すべきポイントについて聞きました。
「住まいに対するこだわりがあって、そのこだわりを実現したければ、注文住宅が最適です。ただし、予算も含め、100%を求めないのであれば、建売住宅にも自分たちの生活スタイルや予算に合った住まいがあるはずです。最終的には、自分が満足できるかどうかでしょう。
建物だけではなく、インテリアや室内の装飾で住まいの空間を楽しむこともできます。自分なりの工夫をすることで、建売住宅でも豊かな暮らしはできるはずです。広い視野で住まい選びをすることをおすすめします」
スーモカウンターに相談してみよう
「どうやって進めたらいいのかわからない」「建売住宅と同じくらいのコストで注文住宅を建てられないの?」住まいづくりにあたって、このような思いを抱いているなら、ぜひスーモカウンターに相談を。スーモカウンターでは、お客さまのご要望をお聞きして、そのご要望を叶えてくれそうな依頼先を提案、紹介します。
無料の個別相談のほか、「はじめての注文住宅講座」や「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」など、家づくりのダンドリや、会社選びのポイントなどが学べる無料の家づくり講座も利用できます。ぜひお問い合わせください。
イラスト/杉崎アチャ
監修/SUUMO編集部(建売住宅と注文住宅の割合はどっちの方が多い?/建売のメリット/建売のデメリット/注文住宅のメリット/注文住宅のデメリット)
佐川旭建築研究所代表。一級建築士、インテリアプランナー。間取り博士とよばれるベテラン建築家で、住宅だけでなく、国内外問わず公共建築や街づくりまで手がける