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造作家具で理想の家づくり。種類と実例7選を紹介

造作家具で理想の家づくり 置き家具との違いは?

家づくりを進める中で、「部屋にぴったり合った家具がほしいけれど、既製品ではなかなか理想のものが見つからない……」と悩むことはありませんか。

そんな方におすすめなのが、空間や用途に合わせてイチから設計する「造作家具」です。造作家具は、使いやすさやデザイン性を追求できるだけでなく、多くの魅力があります。

しかし、その魅力を最大限に引き出すには、まず造作家具についての理解を深めることが欠かせません。そこで今回は、造作家具のメリット・デメリットや種類、造作家具オーダーのヒントについて、「僕らの家」の代表である田中祥子さんに聞きました。

造作家具とは|読み方は「ぞうさくかぐ」

「造作家具(ぞうさくかぐ)は、サイズ、色、素材、デザインなど、お客さまの希望に応じて、一点一点オリジナルで製作(造作)する家具のことです。本棚や食器棚、テレビボードはもちろん、テーブル、洗面台、キッチンそのものなど、およそ家具と呼ばれるものは、ほとんど造作できます」(田中さん、以下同)

造作家具のイメージ

造作家具とは、希望に応じて造るオリジナルの家具のこと

自分だけのオリジナルの家具と聞くと夢が広がりますね。具体的に、既製品の置き家具とは何が違うのか見ていきましょう。

造作家具のメリット

造作家具の一番のメリットは、やはり自由度の高さです。素材や寸法、高さまで、家族や自分の好みに合わせた家具をつくれます。まずは、造作家具のメリットを解説していきます。

自分だけのオリジナル家具がつくれる

造作家具は、既製品の家具では難しいサイズや、デザインの細かい要望も実現できます。キッチンの形にぴったり合わせたL字型のダイニングテーブル、趣味のアイテムに合わせたサイズの壁面ラック、洗濯機上のランドリー棚、ペットのためのサークルやキャットウォークなど、工夫次第でさまざまなオリジナルの家具がつくれます。

自分のライフスタイルや好みに合わせて、オンリーワンの家具がつくれるのが魅力です。

ジャストサイズで空間を無駄なく使える

「造作家具は造り付けのイメージが強いかもしれませんが、造り付けではない造作家具もあります。そういった点も含めて自由度が高いところが造作家具の魅力、裏を返せば、既製品の家具は自由度が低い点がデメリットといえます。例えば、キッチンの背面に置く食器棚の場合、空いているスペースに既製品の家具だけで隙間なくきっちり並べることは難しいでしょう。けれど、造作家具ならミリ単位で調節して隙間をなくせます」

また、敷地の形状に合わせた設計や建築家が手がけたデザイン住宅などでは、必ずしも決まった形の既製品の家具が合うとは限りません。

曲線の壁がある場合や、部屋の隅が直角でない場合、既製品の家具を置くと無駄なスペースができてしまいますが、造作家具であれば、家にぴったり合わせた形で、収納ベンチやカウンターを取り付けられます。

建築のデザインを損なうことなく、欲しいソファーやテーブルなどの家具がつくれるのが、造作家具の魅力です。

好みの色でインテリアの統一感を出せる

「既製品の家具の場合は、多色展開していたとしても『この5色の中から選んでください』などと、限られた選択肢の中から選ばざるを得ません。しかし、造作家具なら色は自由です。他の家具と微妙な色味まで合わせて統一感を出す、というようなことができます」

既成の家具よりも転倒リスクが少ない

造作家具は、壁や床、天井にしっかりと固定するため、既製品の家具よりも震災時に家具が倒れてくるリスクを軽減できます。

ただし、造作家具のつくりによっては倒れることもあるため、地震対策は必要です。例えば、オープンシェルフタイプの家具は、壁に固定しても、地震の揺れで棚の中のものが飛び出す恐れがあります。

災害時に備えるのであれば、耐震ラッチ付きの扉を付けるなど工夫することをおすすめします。また、造作家具を取り付けるときには、壁の下地を補強して耐震金具を使うことも欠かせません。

安全に設置するためにも、職人さんや造作家具メーカー、建築会社などの専門家に相談し、地震対策を施した設計にしてもらいましょう。

造作家具のデメリット

造作家具をオーダーする前に、デメリットについても理解しておきたいものです。ここでは、造作家具のデメリットを解説します。

製作に時間がかかる

造作家具は、1つひとつオーダーメイドで設計・製作していくため、完成までに時間がかかります。既製品の家具のように、購入したその日から使用できるものではありません。

製作前に、形や素材、寸法の打ち合わせが必要で、施工時も壁や床の施工が進んでからでなければ取り付けられないものもあります。

特注の材料を使用する場合は、その手配に時間がかかることもあります。加えて、職人さんが1つずつ手作業で仕上げるため、大量生産される既製品家具よりも製作期間は長くなります。

造作家具を取り入れたい場合は、設計から製作・設置までの期間を考慮し、早めにスケジュールを立てることが重要です。

造り付けると移動できない

壁に取り付けた造作家具は、簡単には移動できません。家族構成やライフスタイルの変化によって、スペースの使い方が変わることも考慮しておいてください。

例えば、使い方が変わる予定のないリビングのテレビボードは造り付ける、子どもが成長したら用途が変わる学習机は、カウンターだけを造作して収納は置き家具にするなどの工夫が必要になるでしょう。

完成するまで実物を確認できない

造作家具は置き家具と異なり、店頭や写真で完成品を事前に確認ができません。施工事例や完成予想図でイメージをつかむことはできますが、実際に仕上がったときに、色合いや質感が思い描いていたものと若干異なる場合もあるでしょう。

ミスマッチを防ぐためにも、建築会社、家具メーカーや職人さんとの綿密な打ち合わせは欠かせません。素材のサンプルやカラー見本をチェックして、色味や寸法をしっかりと確認しておくことが大切です。

費用が高くなりやすい

造作家具はイチから設計・製作するため、既製品と比較して費用が高くなる傾向があります。

「確かに、工場で大量生産される家具に比べると高価ですし、その点をデメリットと捉える人がいるかもしれません。しかし、造作家具が必ず既製品の家具よりもコストが高いとはいえません。既製品の家具の中にもハイブランドが存在し、そのようなブランド家具と比べると造作家具の方が低コストになるケースもあります」

造作家具と既製品の家具の比較

造作家具と既製品の家具の、メリット・デメリットを一覧表でまとめました。比較検討するときの参考にしてください。

  メリット デメリット
造作家具 ・自分だけのオリジナル家具がつくれる
・ジャストサイズで空間を無駄なく使える
・好みの色でインテリアの統一感を出せる
・家にぴったり合った形がかなう
・既成の家具よりも耐震性が高い
・製作に時間がかかる
・造り付けると移動できない
・費用が高くなりやすい
・完成するまで実物を確認できない
既製品の家具 ・大量生産のため比較的低価格
・購入後すぐに使用できる
・模様替えや引っ越し時に移動できる
・サイズやデザインの自由度が低い
・家のスペースにぴったりと合う家具を探すのが難しい

造作家具の種類

ほとんどの家具は造作が可能ということですが、造作家具に適した家具、造作家具の強みがより発揮できる設置場所があります。ここでは、種類別にどのような造作家具ができるのかを見ていきましょう。

リビング・ダイニング

造作家具であれば、リビングやダイニングの雰囲気や寸法にぴったり合った家具がつくれます。例えば、テレビボードは収納力やデザインを自由に調整でき、スペースを有効活用できるでしょう。

また、ダイニングテーブルやローテーブルは、素材やサイズも家族の人数や背丈に合わせてつくれます。和室があるなら、掘りごたつをつくるのもおすすめです。

【リビング・ダイニングの造作家具の例】

・テレビボード
・ソファ
・コンソール
・ダイニングテーブル
・ローテーブル
・掘りごたつ
・キャットウォーク

キッチン

「キッチンはシンクや天板、水栓などを組み合わせて枠組みに納めた、いわゆるオーダーキッチンを造作することもあります。カップボード・食器棚などはフルオーダーで造作したり、既製品のロープライスな食器棚に造作で収納を追加してカスタマイズしたりもできます。建て替え前に使っていたチェストを再利用して洗面台にする、といった愛用品をよみがえらせるようなことも造作家具なら可能です」

【キッチンの造作家具の例】
・キッチン(本体)
・バーカウンター
・カップボード

Sさん宅の注文住宅実例

キッチンの形に合わせてコの字型に造作したバーカウンター。背面の収納棚もオーダーメイド(写真/お施主様ご本人)

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洗面室

洗面台では、高さや幅、シンクの形を好みに合わせてカスタマイズするのもおすすめです。収納棚をつくれば、タオルや洗剤などの整理がしやすく、見た目もすっきりとした空間になるでしょう。

【洗面室の造作家具の例】
・洗面台
・洗面収納
・トイレの手洗い
・アイロン台

Fさん宅の注文住宅実例

アイロン台にもなる造作カウンターと、壁の厚みを利用したニッチの収納棚(写真/お施主様ご本人)

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寝室・子ども部屋

子ども用のベッドや勉強机、ベンチなどを、部屋のスペースに合わせた配置や高さでつくるのもよいでしょう。

また、寝室で鏡を取り付けた化粧台をつくるのも方法の1つです。照明を自分がメイクしやすい位置に配置することで、機能性とデザイン性を兼ね備えられます。

【寝室・子ども部屋の造作家具の例】
・子ども用のベッド
・勉強机
・ベンチ
・化粧台

書斎のデスク周り・収納

造作家具は、限られたスペースを活用して、収納力を高めるのにも最適です。例えば、パントリーでは棚や引き出しを配置して、食品やキッチン用品を収納できます。

ロフトに造作の棚を付けて、季節用品や普段使わないものをしまうのもよいでしょう。書斎やワークスペースには、サイズに合わせて書類棚や本棚をつくることもできます。

デスクや収納周りの造作家具は、空間を無駄なく使いながら収納力を確保するのに最適です。

【書斎のデスク周り・収納の造作家具の例】
・パントリー
・ロフト
・クロゼット
・シューズクロゼット
・壁面収納
・本棚

Tさん宅の注文住宅実例

畳のサイズに合わせてつくった大収納。デッドスペースを有効活用できる(写真/片山貴博)

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造作家具はどうやってオーダーすればいいの?

造作家具に興味を持ち、「ぜひわが家にも造作家具を!」となったときは、誰にどうやってオーダーすればいいのでしょうか。ここでは代表的なオーダーの仕方についてご紹介します。

新築時に大工さんに依頼

主に木造建築の在来工法になりますが、住宅を新築する際に、建築会社に依頼して大工さんに家具を造作してもらう方法です。直接大工さんに依頼するケースもあります。

大工さんと会話しているイラスト

新築時に建築会社経由で大工さんに依頼、または直接大工さんに依頼

「家具をつくるのが得意な大工さんもいれば、そうでない大工さんもいるため品質に差が出てしまうケースがあります。実績や実際につくられた造作家具の写真などを参考に判断した方がいいでしょう。また、建築会社によっては大工さんに直接依頼することを禁止しているケースもあるので注意が必要です」

自分で造作家具メーカーに発注

自分で造作家具メーカーを探して、直接発注する方法です。新築やリフォーム時でなく、造作家具だけを発注したい場合は、この方法が一般的です。

家具について相談しているイラスト

自分で造作家具メーカーに発注

「直接造作家具メーカーへ発注する場合でも、必ずメーカーの人に来てもらい採寸してもらいましょう。また、新築やリフォーム時であれば、建築会社から発注してもらった方がコストは低くおさえられます」

建築会社から造作家具メーカーに発注

住宅建築を依頼している建築会社に、家具の造作も一緒に依頼する方法です。依頼を受けた建築会社は、造作家具メーカーに発注して家具を造作します。

建築会社と造作家具メーカーが会話しているイラスト

建築会社から造作家具メーカーに発注

「最もおすすめの方法です。建築会社が施主の希望を細かく聞き、造作家具メーカーに伝えます。プロの目で、仕上がりも厳しくチェックしてくれます。また、建築会社は住宅の方で利益を得ているため、造作家具については手数料程度しか請求しないケースも多く、家具だけで利益を得ている造作家具メーカーに直接発注するよりは低いコストで依頼できます」

建築会社から造作家具メーカーへ発注する場合のオーダーの手順

1.打ち合わせ
施主から建築会社の担当に造作家具の要望を伝える

2.寸法・色・面材など決定
タイミングとしては、間取りが決まった後

3.建築会社担当から造作家具メーカーへ発注
施主の要望を汲み、具体的なプランに落とし込んで造作家具メーカーへ発注

4.仕上がりチェック
建築会社担当が仕上がりをチェックし、不備があれば家具メーカーへやり直しを指示することも

5.納品

自分で造作(DIY)

家具を造作しているイラスト

DIYが趣味の人は、自分で造作するという方法もあります

「DIYであらかじめどこに何を造作したいのか決まっている場合は、建築会社に伝えて必要な補強材などを入れてもらっておくといいでしょう」

造作家具の施工例を見てみよう!

造作家具は自由度が高く、全てオリジナルなため、どのような造作家具ができるのかピンとこないという人もいるでしょう。そこで、一部ですが造作家具の施工例を紹介します。

実例1:アメリカン建具のあるキッチンスペース

キッチン収納の施工例

既成のシンプルなキッチンにタイルやオープン収納を造作して統一感のあるキッチンスペースに。収納にはアメリカ製のルーバー建具を採用(写真/僕らの家)

実例2:海外のカフェにありそうなトイレ空間

アンティークな雰囲気に造作したトイレ

アンティークと細身のアイアンをテーマに世界中の建材からパーツをセレクトして造作したトイレ空間。ミラーとタオルバーは施主支給、洗面台は細身の配管をあえて見せる設計に(写真/僕らの家)

実例3:シャープな取手がアクセントのシュークロゼット

玄関に造作したシューズクロゼット

玄関の壁一面に造作したシュークロゼット。収納下部には間接照明を設けています。シャープな細身の取手がアクセント(写真/僕らの家)

実例4:思い出の棚をリメイクした洗面台

棚を洗面台にリメイクした施工例

施主が若いころに購入したアーミッシュ家具のチェストを建て替えを機に洗面台にリメイク。今は巣立っていった子どもたちが幼少期に貼ったシールも、あえてそのまま残している(写真/僕らの家)

実例5:在宅ワークに最適な書斎のデスクと壁一面の本棚

デスクと本棚を造作した施工例

書斎コーナーにデスクと壁一面の本棚を造作。趣味にも在宅ワークにも集中できる空間(写真/僕らの家)

実例6:シックなオリジナルのキッチンと食器棚

食器棚を造作した施工例

落ち着いた色みでシックな雰囲気のキッチンと食器棚を造作(写真/僕らの家)

造作家具で理想の家づくりを実現した先輩たちの実例を紹介!

造作家具は、色やサイズ、素材など、自分のこだわりを持ってオーダーできます。そこで、スーモカウンターで家を建てた先輩たちがどんな点にこだわり、どんな家具を手に入れたのか、実例を参考に学んでいきましょう。

【case1】収納を造作してすっきりとしたキッチンを実現

家を建てることになったIさん夫妻は、資金面とキッチンの移設という悩みを相談しにスーモカウンターを訪れ、悩みに対応できる会社を紹介されました。ペニンシュラ型のキッチンは、片側を壁から切り離してアイランド型に変更し、切り離した片側には同色のパネルを設置。また、背後にはキッチンとおそろいのカラーで収納家具を造作して、すっきりとした水まわりを実現しました。希望が全てかなった家にIさん夫妻は大満足です。

キッチン収納を造作した注文住宅実例

造作したキッチン収納は、システムキッチンと同じ色に。ゴミ箱まできれいに隠れてすっきりとしたキッチンに(写真/本美安浩)

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キッチンと吹抜けが主役の間取り。臨機応変に対応してくれる会社に出合えた

【case2】自然素材が気持ちいい、造作家具であふれる家

リビングと隣接している小上がりの和室/注文住宅実例

無垢(むく)の素材が気持ちいいリビング。隣接した和室には可動式の棚も設置(写真/アラキシン)(写真/アラキシン)

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無垢床と漆喰仕上げの、自然素材が心地いい家

【case3】自由度の高い設計が自慢の会社に家具の造作も依頼して理想を実現!

子どもが生まれたのを機に、一戸建てが欲しいという思いを強くしたSさん夫妻。工務店1社と商談中でしたが不安になり、スーモカウンターを訪れました。そこで紹介された会社は地元の土地の売買にも長けており、デザインや間取りの自由度が高いのが強み。提案された土地が気に入ったこともあって家づくりも一緒に依頼しました。インテリアにこだわりのあった妻は、SNSで調べた画像を元に、洗面台やニッチスペースの造作も依頼して理想の住まいが実現。家族がリラックスできるところが、大のお気に入りです。

タイルと鏡が印象的な洗面台

妻がSNSを見て気に入った画像を元に、建築会社に造作を依頼した洗面台。タイルと横長の鏡がアクセントに(写真/Sさんご本人)

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【case4】アイロン掛けがしやすい造作カウンター

平屋で二世帯住宅を建てたいとスーモカウンターを訪れたOさん夫妻。紹介された5~6社を比較し、平屋へのこだわりや要望を理解してくれた1社に決定しました。土地は妻の母がネットで見つけ、DIYを取り入れるなどコストを抑えながら、家づくりを進めました。

Oさん宅では、洗面室のランドリーコーナーに、アイロン用のカウンターを造り付けました。カウンターと壁との間に隙間を設け、シャツや大きなシーツなども楽にアイロン掛けができるよう工夫が施してあります。

Oさんも使いやすくて気に入っているというアイロン用のカウンター。既製品の家具とは違い、造作のカウンターなら部屋にぴったり合ったサイズで棚がつくれます。家具の脚がないため、床の掃除もしやすくなっています。

Oさん宅の注文住宅実例

いつでもアイロン掛けができる造り付けのカウンター(写真/山出高士)

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【case5】日当たりのよいワークスペース

家賃と更新料をもったいないと感じたGさん夫妻は、スーモカウンターで個別相談を受け、耐震性や気密性を重視した4社を紹介されました。スーモカウンターに相談したことで自分たちの家づくりの価値観が明確になり、短工期のユニット工法を採用する建築会社を選択。工場見学やモデルハウス宿泊体験を経て、理想のZEH基準を満たす住まいを実現しました。

Gさん宅には、階段を上った先にある2階ホールに、造作カウンターを取り付けたワークスペースがあります。木製の格子にブラウンを選んだことで、空間にもアクセントが生まれ、洗練された印象に仕上がっています。

家族の共有スペースにあるワークスペースは、家事の合間に作業をしたり、子どもの学習スペースとして使ったり、多目的に対応できるのが魅力です。

Gさん宅の注文住宅実例

2階の日当たりのよい場所に設けたワークスペースの造作カウンター(写真/本美安浩)

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【case6】こだわりを形にした造作の洗面台

次男の誕生を機に住まい探しを始めたKさん夫妻は、スーモカウンターを訪問。家づくりの手順や会社選びのポイントを学び、5社を紹介されました。運命的に見つけた土地を購入したのち、アドバイザーの助言を参考に、対応力や信頼性の高い建築会社に決定。家族がつながりながら個々の居場所を確保できる、スキップフロアの理想の住まいを実現しました。

Kさん宅の造作の洗面台は、既製品にはないサイズ感とデザインが特徴です。衣類乾燥機がすっぽりと納まる設計で、スペースを無駄なく活用しています。

壁の一部に施したモザイクタイルやマットなメラミン素材など細部にもこだわり、デザイン性と耐久性を両立させました。使い勝手の良さだけでなく、空間全体に統一感のある美しさが感じられます。

Kさん宅の注文住宅実例

既製品ではピンとくるものがなかったため造作し、こだわりを形にした洗面台(写真/八木虎造)

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【case7】机にも棚にもなる和室の造作カウンター

転勤を機に中古住宅の購入を検討していたMさん夫妻。スーモカウンターのアドバイザーから、中古住宅の購入費とリフォーム費用で新築も建てられることを教えてもらい、予算や希望条件に合う建築会社を4社紹介されました。検討の結果、自然素材を活かした家づくりに定評があり、自分たちのペースを尊重してくれる会社に決定。無垢材や薪ストーブが特徴の、理想の住まいを実現しました。

Mさん宅の和室に設けられているのは、机にも棚にもなる使い勝手の良い造作カウンター。作業机や読書スペースとして活用でき、必要に応じて収納棚としても使えます。

カウンターを造作した部分の床は板張りにし、畳部分と窓の間に距離を設けることで、畳への直射日光を防ぐ役割も果たしています。

Mさん宅の注文住宅実例

和室の机や収納棚にちょうどいい高さに取り付けた造作カウンター(写真/Mさんご本人)

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【case8】インテリアになじむ造作のキャットウォーク

これまでマンションに住んでいた漫画家の藤原ヒロさんは、初めての一戸建ての建築に際してスーモカウンターに相談。最初の要望を伝えたのち、迅速な対応をしてくれた建築会社に依頼を決定。理想のアトリエ・店舗兼用住宅を実現しました。

2匹のネコと暮らす作家の藤原ヒロさんは、インテリアに溶け込む造作のキャットウォークを自宅に取り入れています。壁から壁へと連続するデザインで、ネコが自由に駆け回れるスペースでありながら、美観を損なわない工夫が施されています。

特に、若いネコの「胡桃」が元気に走り回る姿が日常の風景となっており、キャットウォークはネコの健康や運動不足の解消に役立っているそうです。

ネコとの暮らしを前提に取り付けたキャットウォークがあることで、ネコも人も心地よく暮らせる家づくりを実現しています。

藤原ヒロさん宅の注文住宅実例

廊下を橋のように渡る形で連続する大胆なキャットウォークは、造作家具ならでは(写真/藤原ヒロ)

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造作家具で後悔しないための注意点

造作家具をオーダーして後悔しないためにも、事前に注意点を知っておきたいものです。ここでは、造作家具をつくるときの注意点を解説します。

10年後・20年後も使えるか考慮する

造作家具を設計する際は、ライフスタイルの変化に対応できるかを考えておくことが重要です。例えば、リビングの一角に背の低い子どもに合わせておもちゃの収納棚をつくっても、成長とともに使いにくくなってしまうかもしれません。

成長や家族構成など将来の変化を見据え、長く快適に使える設計にするためには、フレキシブルな使い方ができるデザインかどうかを十分に検討しましょう。

予算を決めておく

造作家具を業者に依頼する際は、事前に予算を明確に設定しておくことが大切です。造作家具は細かな要望に応じて設計できる反面、こだわりを詰め込むほど費用が膨らんでしまうケースもあります。

住宅会社や造作家具メーカーとの打ち合わせをする前に予算を決めておくことで、素材やサイズ、デザインを調整しやすくなります。

素材のサンプルを見せてもらう

家具に使用する素材は、事前にサンプルをしっかり確認しておくことが大切です。造作家具は完成まで実物を見ることができないため、完成後に「イメージと違う」と感じるケースも少なくありません。

そのため、使用する材料の色や質感をサンプルで確認して、完成形を具体的にイメージしておくことが大切です。カタログでは分からない微妙な色合いや手触りも、実物のサンプルやショールームで確認することで把握できます。

納得のいく仕上がりにするためには、サンプルを取り寄せたり、ショールームで同じ素材を使った家具の実物を見ておきましょう。

造作家具を安くつくりたいときには

造作家具を取り入れたいけれど他の部分で予算オーバーしてしまう場合は、まず依頼予定の建築会社や造作家具メーカーに相談してみてください。例えば、収納の扉や引き出しをなくしてオープン棚にするなど、部品を減らしたりデザインをシンプルにすることで、コストを抑える方法を提案してくれるかもしれません。

また、来客が多いリビングやダイニングの家具には費用をかけつつ、目立たない収納スペースは素材のグレードを落として予算を抑えるといった優先順位をつけるのも方法の1つです。

建築会社に具体的にコストカットできる場所を相談し、無理なく理想の家具を実現する工夫をしましょう。

理想の造作家具を実現するためのポイント

最後に田中さんに、あらためて理想の造作家具を実現するためのポイントを聞きました。

「品質とコスト面でのメリットの両方を求めるなら、建築を依頼している会社に相談するのがおすすめです。基本的に家具と呼ばれるものならば、ほとんど造作できますし、思い出の家具を再利用するなどの細かい希望にも応えてくれますよ」

造作家具に喜ぶ男女のイラスト

理想の造作家具が新しい家を引き立てる

スーモカウンターに相談してみよう

「建築会社はどうやって選べばいいの?」「自然素材を使った家に住みたい!」住まいづくりにあたって、このような思いを抱いているなら、ぜひスーモカウンターに相談を。スーモカウンターでは、お客さまのご要望をお聞きして、そのご要望をかなえてくれそうな依頼先を提案、紹介します。

無料の個別相談のほか、「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」や「『自然素材』こだわり講座」など、会社選びのポイントやエコな家づくりのノウハウなどが学べる無料の家づくり講座も利用できます。ぜひお問い合わせください。

イラスト/青山京子

取材・執筆/福富大介(りんかく)、SUUMO編集部(造作家具のメリット造作家具のデメリット造作家具の種類造作家具で後悔しないための注意点造作家具を安くつくりたいときには

取材協力/僕らの家
取材・執筆/福富大介(りんかく)